伊東 邑航選手 (いなべ総合)

伊東 邑航

球歴:いなべ総合

都道府県:三重

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:182.0 cm

体重:86.0 kg

学年:卒業

寸評


 今年の日体大の新入生で特に投手陣は黄金世代として期待される。その中で三重県ナンバーワン右腕として騒がれた伊東邑航だ。三重独自大会優勝に貢献した伊東に迫る。  左腕のグラブを高々を上げるフォームから繰り出すストレートは常時130キロ後半~140キロ中盤(最速146キロ)。夏は大会直前の肩の故障もあり、調子が上がらなかったようにここぞという場面で力のあるストレートを投げられず、いわゆる縦スライダーで交わす投球が目についた。  夏が終わると、昨年12月の引退試合で最速150キロまで伸ばした情報もあるが、バラつきが多く、まだ時間がかかりそうな印象を受けた。  縦スライダーは本来ならば、打者の手元でぐっと落ちるボールを投げたいところだが、曲がりはじめが早く、見送られる場面もあった。  意図した投球ができず、満足いく内容ではなかった。本人は夏の大会の結果次第でプロにいくか、いけるかを考えたいと話していた。伊東が考えるプロに行ける基準は支配下、もしくは上位で行ける投手であるか。  コロナ禍で、夏の大会の内容だと、見送っても致し方なかったと思う。  伊東の投球フォームで気になったのは、左腕のグラブを高く掲げ、テークバックも大きくとる。この時、背中側に深く入るので、肩に負担がかかりやすい形をしているのだ。勢いのあるフォームではあるが、消耗度が大きいフォームである。 日体大がどう育成するのか注目される。  潜在能力としては入学した投手の中でもトップレベルだが、即戦力投手ではなく、3,4年生で本格化する投手ではないか。速球、変化球の勢いを見てもある程度は投げられそうだが、しっかりと地固めをしないと安定したパフォーマンスを期待するのは難しそうだ。  ぜひ投手育成力のある日体大で化けることを期待したい。    
更新日時:2021.02.02

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