秋山 正雲選手 (二松学舎大附)

秋山 正雲

球歴:二松学舎大附

都道府県:東京

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:170.0 cm

体重:70.0 kg

ボールスピード:146 km/h

学年:卒業

短評

レポートより抜粋>  息詰まる投手戦を投げきった二松学舎大附の秋山の好投、特に序盤までの粘りのある投球がポイントになったのではないだろうか。  立ち上がりは雨も降る中で、制球を乱す場面が多く見受けられた。ストレートの走りもあまり良くない。苦しい立ち上がりだったことは間違いない。  しかし、中盤以降から雨も止み始めてくると、足場が安定し、秋山本来の投球が見え始めた。  角度を付けた力強い真っすぐが両コーナーに決まった。特に6回のピンチの場面では142キロを8球計測するなどトップギアの状態で、クロスファイヤーに果敢に投げ込んだ。まさに打者を圧倒する投球だった。  勢いそのままに、2点のリードを終盤も死守した。指揮官・市原監督以来の左腕の完封勝利を掴む結果となったが、グラウンド状況が整うまで粘った秋山の序盤の好投が、完封劇に繋がっただろう。  この序盤の投球だが、秋山本人も足場の悪さに苦戦を強いられていたことを語っていた。その上で、秋山が講じた策は大胆だった。  「どうしても一塁側のプレートは滑ってしまったので、三塁側のプレートを使うと乾いていて大丈夫でしたので、そちらを使って投げるようにしました」  プレートが滑りやすかったことで、最後に左足を蹴りだす際に思うように投げることが出来ず、自身の中で狂いがあったとのこと。それで滑らない場所を探して、8割までセーブして制球力重視に切り替えて、凌いできた。そしてベストなポジションを見つけてからは、再び全力投球で相手打者をねじ伏せた。それが中盤だったのだ。  たかが投げる位置を変えるだけだと思われるが、マウンドから見える景色が変われば、感覚に違いが生じる。試合の中でやるにはリスクのように思えるが、「練習試合でもこういったことを想定してやったことがありました」と準備はできていたようだ。  向かっていく闘争心と冷静さの相反する要素と準備力が、秋山に実戦力をもたらし、甲子園での完封に導いた。
更新日時:2021.09.07

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