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清水 叶人
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清水 叶人(健大高崎)

都道府県:
高校:
学年:
2023 年卒
ポジション:
捕手
投打:
右/左
身長:
175 cm
体重:
83 kg
データ最終更新日:2022年10月17日

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寸評




 ドラフトで広島4位指名を受けた超強肩捕手・清水 叶人捕手(健大高崎)。現状のパフォーマンスを振り返り、将来性を考えていきたい。


・体の強さが出色

 魅力は175センチ、83キロとガッシリとした体格からくる体の強さ。驚かされたのは取材日に、20分ぐらいぶっ通しで、フルスイングで打撃練習を行ったことだった。全く打球の勢いが衰えることなく、遠くへ打球を飛ばすことができていた。清水は「振る体力をつけていかないと上の世界では通用しないと思うので、振りまくって基礎体力をつけていくことが大事だと思うので、これからもしっかりやっていきたいです」と語った。


 夏が終わった時点での体格ではプロに通用しないと実感し、夏休みの期間、ウエートトレーニングをしっかりと行い、体重も5キロ増量の83キロとした。


 練習をやって、練習に耐えられる基礎体力が大事と考えている選手で、練習量が多い広島の環境にマッチする選手ではないだろうか。


(打撃)

 清水を初めて見たのは1年生秋(2020年)の県大会準決勝。スイングは豪快だが、荒削りだった。清水の1学年上は強力打者揃いで、上級生チームと交じりながらの練習では目立っていなかったが、最終学年でその素質を開花させた。

 

 スクエアスタンスで、グリップは肩の位置に置いて構えている。投手の足が降りたところから始動をしていき、しっかりと左足を上げて、真っ直ぐ踏み込んでいく。トップは捕手側方向に引いていく。グリップが体の後ろに入りすぎないので、振り出しは滑らかでインコースの捌きもできる。健大高崎は球の軌道に対してバットのラインを入れる指導を行っており、遠くへ打球を飛ばすポイントを持っている。


 木製バットでも鋭いライナー性を飛ばしてはいたが、清水自身は難しさを感じていた。だからこそ、1人で20分以上も黙々と打ち込んでいたのだろう。


 対応力は高く、それでいて遠くへ飛ばすツボを持っていて、身体的な強さもある。捕手ながら、スラッガーへ成長する要素を秘めている。


(守備)


 注目は1.8秒台の超強肩。イニング間だけではなく、実戦でも同等のタイムが出せる。この強肩を生み出しているのは遠投。取材日では左翼線からバックスクリーンにある高い防球ネットをはるかに越える強肩を披露した。


 肩の強さだけでいえば、世代No.1だといえる。

 キャッチング、ブロッキングなどの基礎技術をたたき込むなど、ハイレベルなNPBの環境に順応するには時間はかかりそうだが、それを上回るほどの素材の魅力がある。



 

将来の可能性

現代の捕手に求められる本塁打も打てて、体も頑強で、スピード感があって、超強肩と魅力的な要素が詰まっている。プロの捕手としての基礎はこれから学んでいくと思うが、練習も多くやる選手で、広島の環境にマッチする選手だといえる。


 広島には坂倉 将吾捕手(日大三出身)という打てる捕手のお手本がいる。清水には坂倉のような成長を期待されるだろう。

情報提供・文:2022.12.24  河嶋 宗一

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