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松尾 汐恩
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松尾 汐恩(大阪桐蔭)

都道府県:
高校:
学年:
2023 年卒
ポジション:
捕手
投打:
右/右
身長:
178 cm
体重:
76 kg
データ最終更新日:2022年10月13日

選手能力値

野手能力
ミート
A
パワー
A+
走力
A
守備力
S
肩力
S
プロ注目度
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ドラフト1位候補に急浮上した大阪桐蔭・松尾は、球界を背負う捕手になれる可能性あり!能力を徹底分析!




 ドラフト1位指名候補に挙がる大阪桐蔭(大阪)・松尾 汐恩捕手(3年)。明治神宮大会、国体、春夏の甲子園を合わせて計7本塁打を放ったスラッガーである。さらに高い守備力を兼ね備え、高校生No.1捕手として高く評価されている。そんな松尾について迫っていきたい。


(打撃)

 甘く入った球を逃さない鋭さがある。そして球を遠くへ運ぶポイントをつかんでいる。無駄な力みがなく、うまく拾い上げて本塁打にしていることが多い。状況判断にも長けており、無理に本塁打を狙わず、自ら右打ちに徹して適時打を放つなど、賢い打撃もできる。



 構えはセンバツの時はやや背中を向けてクローズ気味だった。しかし、夏の大会では、春と比べるとベースの位置から遠ざかり、スクエアスタンスで構えるようになっている。


 始動については、投手が踏み出した足を下ろすと同時に仕掛け、左足を「の」の字を描くように上げていき、まっすぐ踏み込んでスイングに入る。この点は変わっていない。


 変わったのはトップに入った時のグリップの位置だ。センバツまではクローズのような構えからインステップしていたので、必然的にグリップが体の奥に入りすぎてしてしまう。このままだと高校生レベルの球は捉えられるが、レベルが高い投手だと差し込まれてしまう。だが、夏ではグリップの入りが緩和され、インサイドアウトで振れるようになっていた。無駄がなくなって、洗練されるようになり、結果的に打ち損じも少なくなってきた。

 

 膝の使い方がうまく、変化球に対しての対応も上手く、しっかりと我慢して打ち返すことができている。U-18代表では序盤、苦しんでいたが、試合を重ねるごとに打撃フォームが洗練されるようになり、特に3位決定戦・韓国戦はバックスイングの動きを小さくし、体の回転で強い打球を打つことを心掛けていた。意識付けがよく、練習で土台を固めて、実戦経験を重ねていくというサイクルがうまくいけば、自ずと数字を出す選手ではないか。


(守備)

 遊撃手経験者でもあり、フットワークの軽快さはドラフト候補に挙がる捕手の中ではNo.1。国体で見せたセーフティーバントを処理した動きは周囲を驚かせた。


 なお、遊撃手としては、動きは悪くないが、ゴロ捕球のバウンドの合わせ方があまり上手くないのか、捕球ミスがあった。どちらにしても捕手のほうが鍛えがいがあるだろう。


 フレーミング技術も高く、ストライクに呼び込むことができており、大阪桐蔭投手陣を助けることができていた。


 最も光るのがスローイング。1.80秒〜1.90秒台のスローイングは別格で、球筋も一直線に伸びる。観察力もあり、二塁牽制などで多くのアウトを演出してきた。

将来の可能性

 攻守ともに総合力は高い逸材で、高校生捕手としてこれほど完成度の高い捕手はそうはいない。大阪桐蔭からは過去、森 友哉捕手(西武)を輩出しているが、高校時代の森以上のディフェンス力を持った捕手である。


 森のような打撃タイトル上位を狙えるような強打型捕手ではないが、2ケタ本塁打は狙える潜在能力を秘めた捕手だろう。若手捕手が少ない球団からすれば絶好の素材。ヤクルト・内山 壮真捕手(星稜出身)のような成長が期待されるのではないだろうか。


 ぜひ球界を背負う捕手になることを期待したい。

情報提供・文:2022.10.20  河嶋 宗一

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