真砂 勇介選手 (西城陽)

真砂 勇介

球歴:西城陽

都道府県:京都

ポジション:外野手

投打:右 / 右

身長:183.0 cm

体重:77.0 kg

学年:卒業

寸評

 高橋 大樹と共に注目を集めたアスリート型外野手。高校通算52本塁打を放ち、強肩俊足の選手として多くの球団が京都へ訪れた。ただこの夏は重圧もあり、12打数3安打で終わった。  (打撃)  スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めに置いて背筋を伸ばして構えている。投手の足が着地したところから始動を仕掛ける。始動の仕掛けは遅く、ボールをじっくりと引き付けて叩いていく打者。足の上げ幅は小さく、軸のブレを防ぐ狙いが見える。  トップの動きを見ていくとしっかりとバックスイングを取って形成している。バックスイングを入れて、捻りを入れて遠心力を活かして鋭くバットスイングが出来ている為、捉えた時の打球は圧巻だ。しかし始動の遅れにより、ポイントが遅れていること。またグリップが中に入りすぎてしまい、インコースの捌きを苦手にしている。何試合の映像を見たら、インコースに完全に詰まっている。スイングの軌道を見るとヘッドの先端が下がったスイングになっており、ボールをこすったような当たりが多い。  踏み込んだ足は真っすぐ踏み込むことができていて、膝も使って、外のスライダーを捉えている。意外に粘っこい打撃をしていて、福知山成美戦では縦のスライダーを捉えてのレフト線の三塁打を打った。 今までの打席内容を振りかえると ・スイングスピード、打球の速さはドラフト候補クラス ・なんでもかんでも打ちに行く選手 スイングスピードは標準以上のレベルに達しており、放った打球も速く、ドラフト候補クラスに達しているだろう。ただ技術的にグリップが入りすぎて、インコースが窮屈になっていること。スイングの軌道はヘッドがやや下がり気味で、遠回りしていて、ボールをしっかりと捉えることができていないこと。技術的に課題が多い。また何を狙って打っているのか見えない。または苦手なコースに対してどういう工夫をしたか。それが見えない。インコースに対しては同じような凡退の仕方をしている。それを考えるとプロで相当苦しむことが予想される。 (走塁・守備)  塁間のスピードは4.40秒前後。左打者に直すと4.10秒ぐらいで脚力は標準レベル。福知山成美戦で放った三塁打のタイムが11秒84。一瞬外野手の動きを見て、緩めていて子のスピードは中々速い。彼は一塁を蹴ってからトップスピードに乗って、一気に駆け抜けていく選手なのだろう。  一歩目の反応はまずまずで、打球まで追うスピードも速い。ただ球際に弱く、際どい球をキャッチすることができていない。上手い外野手というのは際どい打球に対して、しっかりとキャッチすることができていること。つまりボールの扱いが丁寧。まだ彼はボールの扱いが上手くなく、細かな意識が欠ける選手なのだろう。
更新日時:2012.10.25

将来の可能性

身体能力的なモノはドラフト候補レベルで、プロのスカウトが集まるのも十分なポテンシャルを持ち併せた選手であった。ただポテンシャルに頼りすぎてしまい、プレー全体がまだ雑。でも高校生はそういうものだからあまり気にしていないが、問題はプロに入ってからも一つ一つを考えながら、プレーすることができるか。プロの世界は相手との駆け引きだから、相手の傾向と自分の欠点を考えながら打撃、走塁をしていかないと、恵まれたポテンシャルを活かすことができない。 個人的にはギリギリのラインとして見ている。人によっては大学経由の判断になりそうだが、個人的には専門的にみっちりと鍛え上げた方が彼のポテンシャルを伸ばすことができるように感じる。彼を指名した球団が野球に対する知識、技術、意識を叩きこんで、育て上げることができるか注目してみたい。嵌った時は大きな見返りが期待できそうだ。
更新日時:2012.10.25

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