
池田 陵真 (大阪桐蔭)
- 寸評
- 今年の高校生打者で打撃の完成度ならばトップクラスの強打者は池田陵真になるのではないだろうか。中学時代はU-15代表の主将を務め、実績は抜群。そんな池田は昨秋の大阪大会で3試合連続弾を放つなど、着実に結果を残してきた。
大きな癖がなく、対応力の高さを感じさせる技術は、近年の大阪桐蔭の右打者の中でもトップクラスの選手ではないだろうか。
(打撃)
池田は技術的な完成度に加え、集中力の高さがその技術の高さを際立たせている。1年秋絡みてきて1つ1つの打席を見ていくと、狙い球は逃さず、コースをついたボールに対しても膝を使って割れを作り、柔軟にボールをさばくことができる。内容の悪い打席がほとんどない。常に考えながら打席に入っている事がわかる。
スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置において、背筋を伸ばしてバランス良く構えることができている。
投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、左足を一本足であげていき、真っ直ぐ踏み込んでうちにいく。
トップの動きを見ていくと、捕手側方向へ引いていき、グリップに入りすぎず、バックスイングに入ることができる。その後、右肘を折りたたむようにしていきながら、バットスイングを初め、無駄のないスイング軌道でボールを捉える。
そのためコンタクト率が高く、右投手、左投手問わずに捉えることができる。
(守備・走塁)
もともと捕手だったが、高校では外野手へ転向。スローイングは確実性があってさらに強肩。一歩目の守備は悪くなく、外野守備は標準。 - 将来の可能性
- 守備面ではここ一番で見せる強肩も魅力的。集中力も高く、さらに主将を務めていることもあって、人間力も高い。
近年、左の好打者が目立った大阪桐蔭だが、右打者では久しぶりにプロが狙える打者ではな
いだろうか。
2021年、実現するであろう二度目の全国舞台で技ありの打撃を見せていきたい。 - 情報提供・文:2020.12.29 河嶋 宗一
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