
吉川 大 (山梨学院)
- 短評
- 試合レポートから抜粋
まず強力な花咲徳栄打線を抑えた山梨学院の吉川 大はどんな投手なのか。吉川は最速127キロの技巧派左腕。ほとんどが120キロ台。だが、内外角へのコントロールが安定しており、110キロ台のスライダー、90キロ前後のカーブ、100キロ台のチェンジアップを丁寧に投げ分ける。右打者にはチェンジアップ、左打者にはカーブを低めに集める。いろいろな方向に曲げられてストライクが取れる左投手は強い。
吉川が素晴らしかったのは1点を失ってからも自分のピッチングスタイルを貫けたこと。特に4番・井上朋也に対しての攻めは素晴らしいものがあった。
第1打席から内角へ鋭く突き、ファールで何度も粘られながらも意地でも低めに投げ続け、三ゴロに打ち取ると、第2打席はコーナーぎりぎりにストライクを稼いだ後はチェンジアップで空振り三振を奪うなど、井上のタイミングを狂わせ無安打に抑えることに成功した。 - 情報提供・文:2019.10.21 河嶋 宗一
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