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強豪大学が多く並んでいる東都大学野球。そのなかでも、ひときわ力を発揮しているのが亜細亜大だろう。リーグ優勝といったチームとしての結果だけではなく、プロ野球選手も数多く輩出する実績と育成を両立させた名門でもある。シートノックでの独特な雰囲気でも知られているが、その亜細亜大へ、この4月から東海大菅生(東京)の本田 峻也投手(3年)が入学する。
中学時代にはU-15に選出された逸材として、早くから注目を集めたサウスポーだが、東海大菅生でも十分な実績を残した。
2020年の秋季東京都大会で優勝を飾ると、2021年のセンバツで甲子園デビュー。最後の夏もエースとして力投して西東京大会を制すると、甲子園では大阪桐蔭戦で2番手で登板。雨で足元が不安定な厳しい状況での投球は多くのファンの心に刺さっているだろう。
そんな本田といえば、強烈なインステップを生かして角度をつけた投球が持ち味だった。無意識のうちにできあがったフォームだが、やや変則気味な投法ながらも最速143キロをマークすることで、他の左腕にはない本田の武器になった。
しかし、独特なフォームゆえ、体への負担も増えてくる。
事実、本田は東海大菅生に入学して間もなく、インステップの改善に取り組んでいる。その後、フィジカルの強化が進んだことで、ケアにも細心の注意を払いながらインステップに戻したが、亜細亜大進学に伴って、再びフォームを改善するという。新フォームには手ごたえを感じているようだが、体のことを考えてインステップを矯正することにした。
本田の武器と考えられたインステップはなくなったが、もう1つの楽しみが真っすぐの伸びだ。
以前の取材時、本田は真っすぐの伸びを課題に挙げており、改善するべく、いかに中指が立った状態でリリースできるかをポイントにしていた。そのために腕の使い方の改善も講じるなど、球の質を高めるべく、試行錯誤をしていた。
インステップによる独特な角度が小さくなった分、球の質を高めることが求められてくる。亜細亜大での4年間で技術はもちろん、心身とも一回りたくましくなり、ドラフト候補まで成長することを期待したい。
情報提供:2022.02.23
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