杉田 翔太郎選手 (敦賀気比)

杉田 翔太郎

球歴:敦賀気比

都道府県:福井

ポジション:一塁手

投打:左 / 左

身長:174.0 cm

体重:74.0 kg

学年:卒業

逸材コラム

コラムより抜粋(2019年8月13日)  大会8日目、またも大記録が生まれた。敦賀気比・杉田 翔太郎が國學院久我山戦でサイクル安打を達成したのだ。史上6人目のサイクルヒットに、杉田は「自分が達成すると思っていなかったので、素直に嬉しいです」とお立ち台で笑顔を見せた杉田。  小学校ではまずソフトボールから始め、その後、野球に転向すると、八尾ファイターズ時代から全国舞台を経験。  八尾フレンドを経て、敦賀気比に入学した杉田。しかし2年夏まではベンチ外。昨年の[stadium]甲子園[/stadium]ではスタンドで応援していた。昨年の先輩たちは強いチームだと思っていたが、木更津総合に初戦敗退。全国のレベルの高さを肌で感じた。  「あんなに強い先輩が大敗するのだから、[stadium]甲子園[/stadium]は厳しいところだと思いましたし、その悔しさを晴らすために1年間取り組んできました」  杉田が最も自信あったのはバットコントロール。先輩・西川 龍馬(広島)の映像を見ながら、低めをさばく技術を学んできた。そのバットコントロールはチームメイトから一目を置かれている。2番ショートの中川 宙はこう語る。  「杉田は流し打ちがうまくて、ヒットゾーンに運ぶのがうまいです。練習試合、公式戦で、チームが打てないなと思う試合でもヒットを打つのが杉田なんですよね」  流し打ちへの意識は、杉田自身も大事にしている。チームではセンター方向を意識してライナー性のバッティングを心掛けているが、杉田の場合、逆方向へライナーを打つ意識を持っている。  「僕の場合、その意識ではないと開いて打ってしまうので、そこは大事はにしていきました」  福井大会では17打数7安打、1本塁打6打点の活躍。決勝戦では全国レベルの左腕・玉村 昇悟丹生)から満塁のチャンスから2点適時二塁打を放つなど、勝負強さを発揮してきた。  杉田が口癖にしているのは「4番の木下につなぐ。それがチームの勝利につながるので」。その謙虚な姿勢が大記録を生むことになる。  2回戦の國學院久我山戦では、第1打席で痛烈な右前安打を放った杉田は「良い感覚振れたので、良い感じ入ることができました」と振り返る。  その後も打ち出の小槌のようにヒットを量産。第2打席は左中間を破る適時二塁打を放つと、第3打席でも中前適時打を放つ。5回表の第4打席には右中間を破る適時三塁打を放ち、サイクル安打へリーチをかけた。  しかし7回表の第5打席はレフトフライに終わる。この場面について杉田は「ベンチからホームラン、ホームラン!と声をかけられてしまい、大振りになってしまい、納得いくスイングができませんでした」と反省し、第6打席はこれまで通り次につなぐ打撃を心掛けた。  状況も無死一塁となり、なおさら気持ちは繋ぐ意識に。そして1ストライク2ボールから4球目だった。  ストレートを振りぬくとライトへ高く上がり、スタンドイン。史上6人目。2004年の林 裕也駒大苫小牧)以来の快挙となった。  「結構上がりすぎたかなと思ったら、まあ風のおかげだと思います」と笑顔を見せる杉田。チームのためにつなぐ気持ちが快挙につなげた。  これで夏2勝。「1勝できなかった先輩たちの悔しさを晴らすことができたと思います」と喜ぶ。  しかし次は仙台育英鳴門の勝者といずれも強敵だ。それでもやることは変わらない。これからもチームの勝利のためにつなぐ気持ちで、好投手を打ち砕くバットコントロールを発揮する。
更新日時:2019.08.13

短評

観戦レポートより抜粋(2019年8月13日)  敦賀気比の3番・杉田 翔太郎が史上6人目のサイクル安打を達成。5安打を打ったように、バットコントロールの高さ、対応力は素晴らしい打者であった。スクエアスタンスで重心を低くして、グリップの位置を低くした独特の構えから手元でボールを呼び込んで、インサイドアウトのスイングで打ち返す。左ひじの使い方と膝の使い方がうまく、どのコースにもインサイドアウトのスイングができており、確実にボールをコンタクトできる。福井大会でもチーム最多安打を放っているのもうなづける。
更新日時:2019.08.13

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