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伊藤 樹

伊藤 樹(仙台育英)

都道府県:
高校:
学年:
3 年
ポジション:
投手
投打:
右/右
身長:
175 cm
体重:
72 kg
データ最終更新日:2019年6月15日

寸評




 秀光中時代から140キロ台の速球を投げ込む右腕として騒がれてきた逸材。不調の時期や故障もあったが、順調に成長をしている。そんな伊藤について迫っていきたい。

 まず伊藤の良さは縦回転を使った投球フォームから投げ込む角度のあるストレートである。高校でのマックスは147キロ。だいたい常時140キロ前半なのだが、角度とコマンド力を兼ね備えたストレート。

 両サイドにしっかりと投げ分けられ、いつでもストライクが取れる。何よりテンポがいい。見ていて安心感を与えるタイプであり、好投手と呼ばれるのも頷ける。ボール先行になっても慌てずに投球を組み立てられる。140キロ台の速球を投げられる投手は高校3年春になっていくとだんだん増えていくが、落ち着いてカウントを整えられる投手はなかなかいない。

 ボール先行といっても、
コントロールが悪いのではなく、ローリスクの中でギリギリを投げた結果がボールとなる。それでも伊藤は冷静にストライクが取れる。
ここは伊藤の凄さだといえる。

 さらにカットボール、シュート、スプリット、カーブ、チェンジアップ、スライダーの6種類の変化球がある。全体的に変化は小さく、打者の手元で沈んでいくので、いわゆるピッチトンネルも実践をしている。

 


(投球フォーム)

 左足を高々と上げる。頭の近くまで上げて、これほど軸がぶれない伊藤の下半身の強さが伺える。

 伊藤によるとここまで足を挙げないと、軸足に力が伝わっている感じがなくて、感覚的に嫌だという。

 その後、左足を遊撃方向へ伸ばしていきながら、重心を下げていき、軸足にしっかりと体重を乗せ、左足を伸ばしてロッキングを使って着地を行う。

 左腕のグラブを斜めに伸ばして開きを抑え、内回りのテークバックをしていきながら、トップを作り、打者寄りのリリースに入る。

 フィニッシュでもしっかりと振り切って終えることができており、全身を効率よく使ったバランスの良い投球フォームである。

 

将来の可能性

  速球の勢い、コマンド力、変化球の精度の高さ、フォーム技術は申し分ない。そして打ち取るまでのコンビネーションが実に広く、勝ちやすく、負けにくい投手なのが理解できる。

 中学時代から実績を積み重ねてきた投手だが、それをしっかりと血肉にしているのが分かる投球術だった。

 こういう投球センスの高さを持った投手はなかなかいない。いろいろと数値化ができることによって投手のスキルが伸びせる手段が増えてきた時代になっても実戦の強さはなかなか磨くことはできない。それを実行する伊藤のメンタルの強さは見事であり、よくここまで心身ともに成熟してきたといえる。

 ぜひこのまま素直にレベルアップし、センバツに乗り込んでほしい。久しぶりに仙台育英から高卒でプロを狙える右腕となるはずだ。

情報提供・文:2021.01.31  河嶋 宗一

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