黒岩 大悟選手 (鶴丸)
寸評
1年夏から、レギュラーで出場するハイセンスの持ち主。2年夏も、3番・遊撃手として出場。2011年度の、鹿児島を代表する遊撃手として期待されます。 (打撃内容) インパクトの瞬間にグッと力を込められるので、球足の速い強い打球で、野手の間を抜けて行くのが特徴。前足を軽く引いて構えていますが、投手がモーションに入ると足をスクエアスタンスに戻します。始動は遅いので、ボールをギリギリまで引きつけて叩く長距離タイプ。しかしこのタイミングで始動する選手には、ギリギリまで状況を見極めてプレーする生粋の2番打者にも多く見られるタイミングです。そのためこの選手の本質は、後者のタイプではないかと考えられます。 足を軽く上げて、真っ直ぐ踏み込みます。足を上げてから降ろすまでの「間」が短いので、狙い球を逃さず叩く「鋭さ」が打撃に求められます。そういったものを、この選手はすでに身につけているように思えます。真っ直ぐ踏み込んだ足下が、インパクトの際にもブレません。そのため内角の球でも、外角の球でも幅広く捉えることができています。 打撃の準備段階である「トップ」を作るのも悪くありません。バットの振りだしもよく外角低めの球に対しても、バットの先端が下がることなく綺麗に振り抜けています。これにより、フェアゾーンにボールを落とす確率が高まります。目線のブレも小さく、体の開きも我慢でき、軸足にも粘りが感じられます。体の突っ込みを抑えた、軸の安定したスイングが期待できます。インパクトも強いですし、打撃にも大きな欠点は見当たりません。スピードに馴れれば、上のレベルでもやって行けるだけの技術を身につけています。 (守備・走塁面) 私の見た試合では、打球が飛ぶケースが少なく、極めて守備・走塁に関してはよくわかりませんでした。特に印象的だったのは、捕ってからスローイングまでの切り返しが素早いこと。そういった意味では、二塁手としての適正も感じられます。走力に関しても、ハッキリはわかりませんでした。最後の夏には、ぜひその辺も確認できたらと思っています。
更新日時:2011.05.13
将来の可能性
1年夏からレギュラーを任されているように、野球センスを感じさせます。打撃には、特に大きく直すところは見当たりませんので、レベルの高い相手との対戦をどんどん積むべきではないのでしょうか。ぜひ卒業後も、野球を続けて欲しいです。志しを高く持ってプレーを続ければ、大学での活躍、更にその上の世界も広がって行くかもしれません。2011年度の鹿児島を、代表する内野手です。
更新日時:2011.05.13
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