鵜沼 魁斗選手 (東海大相模)

鵜沼 魁斗

球歴:東海大相模

都道府県:神奈川

ポジション:外野手

投打:右 / 右

学年:卒業

寸評

 昨年、横山陽樹作新学院)とともに高校日本代表入りした鵜沼魁斗(東海大相模)。自他共に認める人見知りしない性格で、先輩たちに、すぐに溶け込んでしまうメンタルの強さが魅力だが、プレーヤーとしての鵜沼は走攻守三拍子揃った外野手だ。そんな鵜沼について迫っていきたい。 (打撃) 鵜沼といえば、初球から積極果敢に打ちにいく打撃姿勢である。そして速球投手に非常に強い。1年秋には及川雅貴(横浜)からも二塁打を記録している。 スクエアスタンスで構え、グリップを肩の位置において背筋を伸ばして構えている。少しバットを揺らしながら構えており、好調時は力みを感じない構えとなっている。投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、左足を高く上げていきながら、真っ直ぐ踏み込んでうちに行く。  トップの動きを見ていくとそれほど深くバックスイングは最短距離で振り抜くことを意識し、ボールを捉える。これまでの打席を振り返っても振り遅れが少なく、速球投手についていけているのは、ロスのない構え、すぐにインパクトに持っていける形ができているからだろう。  ただ気になるのはタイミングを取るのが早すぎてしまい、崩されやすく、泳ぎ気味の打球が多いこと。それでも金属バットでは文句なしの内容なので、あとは崩された時にどう我慢して、強い打球を打てるか。 この選手が木製バットを使った時の課題となりそうだ。 (守備・走塁) センターの守備については、一歩目が早く、打球への到達も速く、高校生としては上級の守備内容。肩も抜群の強肩というわけではないが、低い軌道のスローイングができており、強豪校の外野手として、基本をしっかり押さえた守備ができる。 また走塁については、塁間タイム4.00秒前後と右打者としてかなり速く、スキさえあれば、すぐに次の塁を陥れており、常に内野手にプレッシャーを与える走塁ができる。この選手の一番の武器は走塁だといえる。
更新日時:2020.04.27

将来の可能性

 打撃技術は間合いのとり方がうまく高確率で捉えることができる好打者。世界大会ではあまり出場機会が少なかったが、良い経験になったといえる。  木製バットで飛距離を出せせる撃ち方であるかというと疑問符がつくところがあり、しばらくミート重視でヒット性の打球を量産するタイプになるのではないか。  将来的には荻野貴司タイプに育ちそうな気配を感じる鵜沼。ラストサマーでは、さらにパワーアップした姿を見せることを期待したい。
更新日時:2020.04.27

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