高橋 宏斗 (中京大中京)
高橋 宏斗
- 都道府県:
- 愛知
- 高校:
- 中京大中京
- 学年:
- 3年
- ポジション:
- 投手
- 投打:
- 右/右
- 身長:
- 185cm
- 体重:
- 85kg
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- 寸評
8年ぶりにAクラスが決まった中日。近年、有能なスカウトたちの手腕によって集まった優秀な選手たちが結果を残し、地固めしている中、昨年のドラフトはまさに未来のエースというピースが埋まった瞬間だった。
それが中京大中京のエース・高橋宏斗だ。185センチ85キロと恵まれた体格から最速154キロの速球とキレのある高速変化球で出さを圧倒する投手だ。
そんな高橋の投球について迫っていきたい。
(投球内容)
ストレート 最速154キロ
智辯学園戦の平均球速 148.4キロ
よく高校生の140キロ台と大学生、社会人の大人の140キロ台のストレートは威力やキレが全く違うという表現を聞く。フルスロットルで投げた高橋のストレートは2020年の上位で指名を受けた大学生や社会人右腕と比較しても全く引けを取らないものがある。大学生よりも上、2020年のドラフトナンバーワンという評価もあるが、それも頷ける素晴らしい豪速球である。高橋のストレートはいわゆる空振りを奪うものではなく、威力型。これは明確な狙いがあって、あえて深く握って、球威のあるストレートを投げられる。シュート回転することも逆に活かす狙いがある。
何よりピンチの場面で体の内側から湧き上がってくるような迫力満点で投げ込むストレートは胸がすく思いになる。雄叫びを上げる姿もファンを虜にさせる。
ツーシーム
スライダー
この2球種はいずれも130キロ台だ。カーブも投げるが、主な変化球はこの2つで構成する。特に脅威なのはツーシームだ。
挟んで投げることで、真下に落ちたり、斜めに落として、空振りや内野ゴロに打ち取る。
カットボールも打者の手元で鋭く曲がっていき、空振りを奪うことができる。
横変化が主体だが、投球のレベルも高い。
投球フォームを見ると、2年秋よりも軸足に体重が乗って、投げられるようになった。体の突っ込みも少なくなり、だいぶバランスが良いフォームになってきた。- 将来の可能性
- 近年の高校生でもトップクラスの投手といえば、奥川恭伸(星稜出身)だった。
高橋は奥川のように明確に縦の変化で勝負する投手ではないが、ストレートの勢いは負けていないものがあり、何より体が強い。1年目からバリバリというわけではないが、いわゆる体力強化をして、投げない期間の方が多い1年目を過ごすということはあまりなさそう。
とはいえ、無事に1シーズン過ごしてステップアップさせるにはキャンプから大事に調整する事が必要になる。
まずはファーム1年目から圧倒的な投球を見せてほしい。そして2年目、3年目で飛躍し、竜のエースとして躍動する姿を見せることを期待したい。
- 情報提供・文:2021.01.17 河嶋 宗一
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