内田 靖人選手 (常総学院)

内田 靖人

球歴:常総学院

都道府県:茨城

ポジション:捕手, 一塁手, 三塁手

投打:右 / 右

身長:185.0 cm

体重:89.0 kg

学年:卒業

寸評

 2年夏まで面白い打者だと思っていたものの、だが高卒プロに相応しい選手となると何か物足りなさを感じた内田靖人。だがこの1年で大きく成長を遂げた大型打者だ。高校生離れした打球速度、打球飛距離、プロ好みするような頑強な肉体が上位24人に入るまでの評価を受ける選手だったのではないだろうか。  (打撃)  彼は大型打者ながら広角に打ち返す事ができること。木製バットを使用するU18ワールドカップでも140キロ後半を計測する左腕に対しても、センター返しの打撃ができていた。本人は木製バットとの対応に悩んでいるということであったが、現時点でもそれなりの投手に対応できる潜在能力は持っている。  スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置に置いて構えている。腰が座った構えで、筋の良さを感じる構えである。投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、小さく足を上げて真っ直ぐ踏み込んでいく。トップの動きを見ていくと捕手側方向に引いていき、振り出している。トップの動きを見ていくと肩口から振り出す。スラッガーにしてはやや水平なスイングで、打球を運ぶタイプとみられがちだが、彼はスイングスピードの速さで球足の速い打球を飛ばすタイプではないだろうか。  踏み込んだ足元はしっかりと開きを抑えられている。打ち取られるときは踏み込んだ足元が開いてしまっているが、しっかりと自分の形を理解しているようだ。ただ気になったのは膝元の変化球の対応。ここを徹底的に突かれると打率が大きく下降しそうな不安があるので、膝元の変化球に対してはファールで粘りながら、甘く入ったボールに対してはしっかりと捌ける鋭さを身に付けてほしい。  (守備・走塁)  サードの守備を見ると以前よりもグラブさばきは安定し、動きはなかなか良い。捕手としてはキャッチングは高校生としては標準レベル。しっかりと投手に示しており、元々の的が大きい捕手なので、投げやすい捕手ではなある。スローイングタイムを測る場面はなかったが、座ってから二塁をけん制したように、肩の強さには自信を持っており、三塁をやっているときのスローイングを見ると、非常に強い。捕手で育てるか、野手として育てるか判断は分かれそう。捕手として大事な体の頑強さは持ち合わせている男なので、もう少し膝の柔軟性にこだわってほしい。  塁間タイムは4.4秒~4.5秒ぐらいと右打者としては標準タイムで、足をウリにするタイプではないだろう。ただ常に一生懸命走ることにはこだわってほしい。
更新日時:2014.01.03

将来の可能性

 18U選手権を見ると木製バットの対応は想像以上に早く、実際に18U世界選手権で、実戦レベルの投手と対戦した経験は彼にとって大きなアドバンテージになっていきそうで、1年目は故障がない限り、2年目から多くの出場機会が与えられる選手になるのではないだろうか。まだ若干の硬さは気になるものの、自らの課題を克服するために取り組める人間性はこれまでの取り組みから感じられた。1年目から二軍で多く試合出場をめざし、3年目以降から一軍定着と本塁打量産を目指したい。
更新日時:2014.01.03

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