
西野 力矢 (大阪桐蔭)
- 寸評
(1:37~1:56)
今年も逸材ぞろいの大阪桐蔭だが、スラッガーとしてナンバーワンの能力を持ったのが西野だろう。昨秋の近畿大会では中森俊介(明石商)から同点3ランを放ち、大きく評価を高めた。
180センチ95キロとどっしり体系ながら、昨秋は打率.476、3本塁打、18打点。何より特筆すべきは46打席立って、三振はわずか2。対応力の高さを秘めたスラッガー・西野の魅力に迫る。
(打撃)
まず構えを見ると、左足を引いたオープンスタンスで構えている。グリップを肩の位置に置き、バットを立てて構えている。少しグリップを揺らしており、脱力した構えとなっている。非常にボールが見やすい構えとなっている。
投手の足が下りたところから始動を仕掛けていき、左足をしっかりとタイミングをとって構えるようになった。
夏の時点ではすり足気味でタイミングをとっていたが、昨秋のタイミングの取り方のほうがスムーズで、ロスのない打ち方となっている。
グリップが入りすぎてしまい、インコースの裁きは難しいが、リーチが長く、遠心力を使ったスイングで、外角球をしっかりと叩くことができており、非常に強い打球を打つことができる。押し込みも上手く、逆方向に強い打球も打てる。
甘い球はほとんど打ち返すことができており、秋見た限りでは穴がないと思わせるほどの内容だった。
(守備)
三塁守備は、春先と比べると安定感が増し、肩も強く、上達が見られる。まだスピード、足の運びなど鍛えることはたくさんあるが、一塁守備もそつなく守ることができており、スラッガータイプの野手として及第点を与えられる選手ではないだろうか。- 将来の可能性
- この選手の最大の強みは外角球に対して、強くスイングができて、高確率でコンタクトできること。甘く入った変化球は逃さず打ち返すことができており、パワーと技術を兼ね備えたスラッガーだ。
夏ではさらに打撃成績を高めていけば、スカウトからの評価も高まるタイプ。ぜひ進化した姿を見せてほしい。 - 情報提供・文:2020.04.13 河嶋 宗一
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