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秋広 優人
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秋広 優人(二松学舎大附)

都道府県:
高校:
学年:
2021 年卒
ポジション:
投手・内野手
投打:
右/左
身長:
200 cm
体重:
95 kg
データ最終更新日:2021年2月7日

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寸評

 巨人指導者の間で200センチのスラッガー・秋広優人の関心が高まっている。ソフトバンク2位の笹川吉康(横浜商出身)は柳田二世と呼ばれているが、秋広は大谷二世と呼ばれている。その理由について考えていきたい。


 江戸川ボーイズ時代から投手を務めていたが、下級生当時は打撃センスの高さを生かして、野手を務めていた。その時、驚かされたのは200センチありながら、動きが軽快で、スイング動作が柔らかかったこと。大谷翔平らしさが当時から出ていた。

 少し右足を広げて、バットを立てて構えている姿は大谷そのもの。秋広の長所は初球からバットが振れること。どの試合を見ても、見逃すことはない。どんな球でも果敢に振って凡打を恐れない姿勢が素晴らしい。

 スイング軌道を見ても、非常に合理的。左ひじを畳んでボールの下をとらえるアッパー気味のスイング。体が巻き付くようなフォームであり、ボールに角度をつけることができる。

 金属バットから木製バットで苦労する選手はドアスイング気味になったり、上半身、下半身のバランスが悪かったりしているが、秋広の場合、それが見当たらない。阿部監督からスイングを直す必要がないといわれているが、それはうなづけるメカニズムであり、本塁打を量産できる可能性を持っている。

 また投手としても140キロ台の速球を投げられるだけあって、身体能力も高い。三塁手を育てる構想にするには良い傾向だといえる。

 秋広が順調にアピールできているのは市原監督の計画的な育成が大きかったといえる。あの上背でしなやかさを見れば、誰もが投手をやらせたくなるもの。しかし市原監督はしっかりと体力作りをさせてから、2年秋から投手としての練習を行った。段階を踏んで土台固めをしたことで大きな故障をせず、成長を果たし、ハードな練習に耐えうる土台を築き上げた。

 高校時代はスケール通りに大きく育ってきた。巨人でも秋広の持ち味を尊重し、スケール通りに育てようとしている。

 もし秋広を大成すれば、巨人はこれまでにないスケールが大きい球団になるのではないだろうか。「育成の巨人」の腕の見せ所である。

情報提供・文:2021.02.07  河嶋 宗一

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