不後 祐将選手 (中京学院大中京)
短評
観戦レポートより抜粋(2019年8月16日) 勝利した中京学院大中京。エース・不後 祐将は東海大相模相手にも、7.1回を投げて7奪三振の好投。本人が「内角に力にあるストレートを投げられた」と語るように、常時130キロ前半のストレート(最速139キロ)は回転数が高く、フォームも粘っこさがあり、なかなかタイミングが取れず、東海大相模の打者が次々と空振りしたり、詰まらされる打球が多かった。井上恵輔の本塁打がでなければ、完封ペースで投げられたのではと思わせるの内容だった。 捕手・藤田 健斗は「ストレートあってこそ変化球なので、内角に強いストレートを投げられたので、外に逃げる変化球をうまく使えました」と速球、変化球のコンビネーションがうまくはまったことが東海大相模打線を抑えることにつながった。
更新日時:2019.08.18
短評
観戦レポートより抜粋(2019年8月11日) 中京学院大中京の先発・不後 祐将は切れ味抜群のピッチング。ノーワインドアップから始動し、右足を高々と上げていきながら、左足をバランスよく上げていき、真っ向から振り下ろすストレートは常時135キロ前後(最速139キロ)だが、縦回転でしっかりと腕が振れて、軸足が折れすぎず、右足はしっかりと体重が乗った状態で踏み出せる投球フォームなので、球速表示以上に勢いを感じさせ空振りが奪える。 リリースポイントと体重移動が安定しているので、内外角へのコントロールもできており、強打の北照打線もどん詰まりの打球が多い。 不後の投球フォームはまさに縦振り。これは中京学院大中京では大事にしている教えで、不後はキャッチボールをいろいろ試しながら現在の投法となった。中京学院大中京のスタッフの間では飲み込みが早く、センスが優れた選手として評判だった。また、メンタルが強く、7回裏、振り逃げの場面でヘッドスライディングで一塁に駆け込んだ。中京学院大中京のスタッフはヘッドスライディングから見える勝負の執念強さが投手として買っているところでエースを任せている理由だ。 さらにストレートと同じ腕の振りで繰り出す120キロ前半のスライダーも打者の手元ですっと曲がる、110キロ前半のチェンジアップも落差があり、次々と三振を奪い、6回途中まで1失点の好投だった。 中学時代は侍ジャパンU-15代表を経験している不後。140キロは出ていないが、技術的にはかなり完成されている。まさに全国レベルの左腕である。
更新日時:2019.08.12
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