宗山 塁選手 (広陵-明治大)
寸評
奥川恭伸(星稜)から2安打を放った1年生の好打者。ボールをとらえる能力は高く、将来的にはOBの福田周平(オリックス)を上回る可能性を持ったプレイヤーだ。2019年秋~2020年にはもっと騒がれる存在となるだろう。 (打撃) スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置において両ひざを曲げて構えている。投手の足が下りたところから始動を仕掛けるスタイル。始動の仕掛けは早く、早めに仕掛けて振り遅れを防ぐ狙いが見える。その後、トップを取った動作を見ると、ややヘッドを傾けるが、普通の打者はそこから肘を折りたためず、ヘッドが下がったスイングになりやすいが、宗山の場合、トップの位置はそのままで左ひじを折りたたんで、投手よりのポイントを意識することで、振り遅れずにとらえることができている。それまでの試合を見ていても速球、変化球をとらえてヒットにしていた選手。 いやらしい打者が多い今年の広島広陵の中で対応力は宗山が一番だろう。 (守備・走塁) 二塁守備を見るとグラブさばきは巧みで、身のこなしも軽快。スナップも強く、送球も力強い。高校1年生としては二塁守備のレベルはトップレベルだ。 盗塁タイムは3.46秒を記録。高校生としてはまずまずのタイム。また一塁の駆け抜けタイムは4.09秒となかなかの俊足。さらに突き詰めていきたいところだ。
更新日時:2019.01.02
将来の可能性
走攻守すべてにおいて高いレベルに到達した選手で、1年生としては優秀。将来的には福田に並ぶ可能性を持った野手であり、これから高い意識をもってレベルアップを追求してほしい選手だ。
更新日時:2019.01.02