佐々木 隆貴選手 (花巻東)
寸評
1年生の頃からチームのマスクを任されており、バラエティに富んだ投手陣をガンガン引っ張ってきた捕手です。最後の夏は9番打者でしたが、ヒットを連発して打撃でも存在感を示しました。 (第一印象) 昨年は常に走者に返球を送るなど、強肩を全面に出したプレースタイルでした。投手の気持ちを察してプレーする配慮型の捕手というよりは、俺について来い的なガンガン引っ張って行くタイプ。 (ディフェンス面) 昨年は、投手が投げる直前までポジションが定まらない選手で、投手としては的をつけにくい選手でした。そういった欠点はなくなり、少し落ち着いてプレーする姿が見れます。ただ昨年は、それでもしっかり投手にミットを示していましたが、今年はそういった動作はなくなり、これはこれで的をつけにくい印象を受けます。またグラブを下げる癖がなかったのに、今年は地面に下ろして再度持ち上げて捕りに行く余計な癖がつきました。そのためワンバウンド処理にも立ち遅れて、キャッチングミスが目立ちました。けして一球一球の押し込みも悪くありませんし、フットワークが悪い選手ではないので残念です。 私が観た一関学院戦では、スローイングの機会は確認できず。昨年は、しっかり形が作れないまま投げてしまったりと、制球に不安定さがあったりと、プレーに雑な面が見られました。プレー全体で見ると、昨年よりは地に足の着いたプレーをするように見えました。しかし根本的に、プレーが雑な印象は変わりません。 (打撃内容) 昨年は少しクローズ気味だった構えを、今年はスクエアスタンスとオーソドックスな形に。遅い始動だったのを早めに足を引き上げておき、そこから踏み出す非常に早い始動に変えてきました。この辺が、対応力の向上につながったのかもしれません。 <長所> 始動~着地までの「間」があるので、速球でも変化球でも合わせやすい打ち方です。踏み込んだ足元も、インパクトの際にはブレません。ただ外の球でも引っ張りにかかりにゆくので、ボールを引っ掛けるケースも少なくありません。 <課題> 打撃の準備である「トップ」の形が少し遅れ気味なのと、少しバットが遠回りを軌道するように見えます。それでもバットの先端であるヘッドを立てることで、ボールをフェアゾーンに落とせます。もう少し右方向への打撃も意識すれば、打撃の幅も広がりそうです。
更新日時:2012.07.30
将来の可能性
守備も打撃も、この一年で結構変わってきています。特に打撃での対応力が増し、実戦的になりました。逆にディフェンス面は、落ち着いてプレーできるようになった反面、雑な部分も目立ちあまり好感は持てません。今後は、もう一度足元を見つめ直し、丁寧なプレーを心がけたいですね。ぜひまた、全国大会で出会ってみたい一人です。
更新日時:2012.07.30
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