苫篠 諒太選手 (東亜学園)

苫篠 諒太

球歴:東亜学園

都道府県:東京

ポジション:外野手

投打:左 / 左

身長:175.0 cm

体重:61.0 kg

学年:卒業

寸評

 元プロ野球選手・苫篠賢治氏の息子。父譲りの俊足で塁をかき回すのが持ち味の選手だ。都内屈指の俊足選手を取り上げていきたい。 (打撃)  彼の売りであった足を生かすためにはまず出塁しなければならない。秋から打撃が伸びてきて、好打者と呼べるほどの選手になってきた。寝かせ気味にバットに構えて、インパクトまでロスなく振り下ろし、鋭いライナー性の打球を放つ。  スタンスはスクエアスタンス。グリップは肩の位置に置いて両脇を閉めて、近くに置いてバットを寝かせて立っている。硬さを感じる構えなので、柔軟さはあまり感じられない。仕掛けは遅く、投手の足が着地したところから始動を仕掛けていくスタイルだ。捕手寄りのポイントで捉えるので、タイミングが遅れると振り遅れやすい。それでも創価の池田から2本ヒットを打つことが出来ていたのはインパクトからロスなく振り下ろすことが出来ているから。両肘を畳んで肩口から振り下ろしていくので、ヘッドが遠回りすることなく捉えることが出来ている。  課題は仕掛けの遅さによるトップの形成の遅れ。インパクト時に首を傾ける動作をしていて、インパクトにズレはないか。後者は癖なので、仕方ないが、始動による部分は投げる投手のタイプを見極めて、変えていってほしい。 (守備・走塁)  彼最大の売りはなんと行っても足。二塁到達タイムが7秒68を計測。二塁到達の基準タイムが8秒29なので、非常に速いタイムである。創価戦では四球から出塁して盗塁を決め、得点を記録。東亜学園のチャンスメイクにしっかりと徹している。  俊足を生かした外野守備は広い。球際も強く、ポジショニングも悪くない。守りにいると頼りがいのある選手だといえよう。
更新日時:2012.04.27

将来の可能性

 野球センス・状況判断が長けた俊足野手で、東亜学園の攻撃の起点として大きな働きを見せている選手。昨年よりもスイングに力強さが出てきて、都内随一の速球投手・池田隆英の速球にも振り負けない打撃を身に付けることが出来るようになった。木製バットを置き換えるとするならば、振り遅れないように始動に幾分余裕を持たせると対応力が更に広がっていきそう。  東亜学園の中では一際スピード感がある選手で、上のレベルでもチャンスメーカーとして役割を担っていきそうだ。最後の夏で更に攻守に磨きをかけてより存在感を示してもらいたい。
更新日時:2012.04.27

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