立石 悠汰選手 (佐世保実)
寸評
左の木村隆志 と共に、左右の二枚看板だと言うことだが、旧チームから4番に座る、打撃の方が目立つ存在なのではないのだろうか。残念ながら、昨夏の長崎大会では、投球をするところは確認出来なかった。ただ外野からの返球を見る限り、全身を使って投げられずコントロールも不安定な送球だった。投手としては、恐らく相当の素材型ではないかと考えられる。 (第一印象) 180/82 という堂々とした体格の持ち主で、当たったら飛びそうだなという印象を受ける。ただボール球の見極めに課題があり、脆さと鈍さを感じさせる素材だった。 (守備・走塁面) この選手、大きな体を持て余し気味で、けして器用な選手ではなさそう。実際にスローイングなどは、手投げで送球もカットマンには返球できず、コントロールも不安定だった。そのため地肩は強いのだが、上手くその肩を生かすことができていない。 ただ大型で動きが緩慢そうに見えるのだが、一塁までの塁間を4.25秒ぐらいで到達。左打者に換算すると、塁間4.0秒を切るようなかなり脚力を秘めている。純粋に飛ばす・投げる・走るという一つ一つのポテンシャルは、かなりのものを秘めている。 (打撃内容) スクエアスタンスで、グリップを高めに添えた強打者スタイル。ただ腰の据わりは浅く、両目で前を見据える姿勢や全体のバランスもイマイチ。まだ構えからして、課題の多い。ただ当たれば飛ばせるパワーのある選手だが、早めに始動するなど、対応力を重視したスタイルになっている。 <長所> 始動~着地までの「間」はあるので、いろいろな球について行けるところがあります。むしろストレートの方が、弱いタイプかもしれません。踏み込んだ足元もブレないので、タイミングさえあえば、強い打球は飛ばせるはず。 <課題> バットを振り出すときに、肘が下がって体の開きが早い。それでも足元がブレないように固定し、バットも先端も無理に下がらないようにするので、なにやら無理やり抑えこんでいるので、いびつな形のスイングになることがあります。
更新日時:2012.04.18
将来の可能性
強肩・俊足・パワーと、持っているポテンシャルは、非常に高いものがあります。ただそれを生かす術と器用さが足りないタイプではないかと考えます。特に始動を早めて打つのは好いのですが、早く足を下ろしてしまい下半身がロックされ、上半身だけで打ちにゆこうとする打撃は気になります。 課題は多いのですが、そういった一つ一つのことを、深く追求して改善して行って欲しいですね。ただ何か現状を打破しようとする意志はプレーから感じられるので、今後に期待の持てるプレーヤーではないのでしょうか。
更新日時:2012.04.18
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