山口 直哉選手 (済美)

山口 直哉

球歴:済美

都道府県:愛媛

ポジション:投手

投打:右 / 左

身長:169.0 cm

体重:65.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2017年8月16日)  済美の先発、山口 直哉(3年)はこの日最速の142キロのストレートを主体にピッチングを組み立て、変化球は100キロ台のカーブとチェンジアップのような落差を見せる縦変化のスライダーがあり、これらを「外角」と「低め」に集める丁寧なピッチングを見せた。高知商が記録したゴロアウトは14、ここに山口の苦心の跡がよく見える。  山口は最後までストレートがコンスタントに140キロ台を弾き出し、高知商打線に反撃の糸口を与えなかった。10点以上の点の取り合いになった星稜戦でも10回以降の4イニングで山口は1安打しか与えていない。このときはストレートが最速145キロを計測し、最後は力でねじ伏せた感があるが、高知商戦ではヒットを打たれながら「低め」と「外角」に球を集め、ピンチを脱した。
更新日時:2018.08.18

寸評

去年のエース・八塚 凌二から学び、大きく成長を見せた愛媛県屈指の本格派。強豪大学でも活躍が期待される右腕ではないだろうか。  右オーバーから投げ込むストレートは常時130キロ後半~144キロと、コンスタントに140キロ台を計測しており、ストレートの速球能力では、安楽智大以降の右投手では一番の速球派ではないだろうか。  何より素晴らしいのは130キロを超える縦横のスライダー。打者の手元で鋭く滑るスライダーの精度の高さは、高校生のレベルを超えており、打ち崩すのは厄介な球種だ。110キロ前後のカーブ、120キロ後半のチェンジアップと精度が高い。打者に応じたピッチングがうまく、徹底とした縦スライダー攻め、内角攻め、ストレート中心攻めと弱点を突いた投球ができる実戦力の高さが最大の強みだ。 (投球フォーム)  セットポジションから始動する。左足を回しこむように上げていき、右足の膝を適度に伸ばしながらバランスよく立つ。左足を遊撃方向へ伸ばしていきながら重心を下げていき、左足を伸ばして歩幅を広げて着地する。左腕のグラブを伸ばしていきながら、開きを抑えていき、内回りの旋回をしていきながらトップを作る。左胸に抱え込んで開きの抑えも小さい。そこから打者寄りでリリースすることができる。フィニッシュではしっかりと左足に体重が乗った状態でフィニッシュを終えることができている。  土台の良いフォームで、現状は自分の意図通りのピッチングができているので、体作りをする過程で、体のバランスなどが変わっていくと思うが、それでも自分の意図通りの動きができるよう、調整してもらいたい。
更新日時:2018.08.05

将来の可能性

投球術の巧さは高校生の中でもハイレベル。ピッチングの基礎はできていて、一定以上の球速があるので、このまま順調に球速・球威を伸ばしていけば、強豪大学リーグですぐに登板できる力量が備わった投手ではないだろうか。
更新日時:2018.08.05

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