土井 晃樹選手 (八頭)
寸評
鳥取の八頭高校では、エースの 池本慎太郎 が話題ですが、もう一人 土井 晃樹 という右の本格派がいる。すでに昨夏の時点、コンスタントに130キロ台を記録する勢いのあるストレートに、カーブ・スライダー・ツーシーム・チェンジアップと、多彩な変化球も操っていた。非常に綺麗なフォームの正統派で、一冬超えて体ができてくると非常に楽しみな素材。 (第一印象) まさに本格派といった感じで、フォームに悪い癖がありません。コントロールも両サイドにしっかり投げ分けられますし、多彩な変化球も上手くコンビネーションに馴染んでいます。マウンド捌きも落ち着いていますし、牽制やクィックなどもできて、大きな欠点が見当たりません。 (長所) 一塁側にお尻を落とせる貴重な投手で、体を捻る動作にも無理がありません。着地までの粘りも悪くないので、良い変化球を投げられる下地があります。それだけでなく、腕の角度もスリークオーターぐらいで、体への負担も少なく、故障の可能性も低そうです。 グラブを最後まで内に抱えられおり、足の甲でも深く地面を捉えられています。ボールも比較的前で放せており、指先の感覚も悪くありません。将来的にも、高い制球力を身につけられるのではないのでしょうか。 「着地」までの粘りも悪くないので、体の「開き」も早すぎることはありません。腕も体に絡んでくるほど振れていますし、「体重移動」も悪くないので、ボールに上手く体重が乗せられています。 (課題) 技術的には、ほとんどイジルところがありません。素直に下半身やインナーマッスル、背筋などを鍛えてパワーアップしていって欲しいですね。
更新日時:2012.04.12
将来の可能性
一冬超えた成長は確認出来ておりませんが、土台の良さを生かして地道に力をつけて行って欲しいとおもいます。高校からプロに入るような、急激な成長は見込めないかもしれませんが、しっかりした環境で、高い志しを持って野球を続けて行ければ、いずれ大きく花開くのではないかと期待します。個人的には大いに期待して、今後も見守って行きたい好素材でした。
更新日時:2012.04.12