木元 康允選手 (初芝立命館)

木元 康允

球歴:初芝立命館

都道府県:大阪

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:175.0 cm

体重:70.0 kg

学年:卒業

短評

投げては先発の木元康允が好投。体を深く沈めて投じる右のアンダースローから、球速は常時115キロ~120キロ前後(最速127キロ)だが、手元で浮き上がっていく球筋なので、球速表示以上に勢いを感じさせ、高め・ひざ元にしっかりと速球が決まる。  そして木元が自信とするのは100キロ前後のカーブ。緩い曲がりを見せるカーブは思わず手が出てしまうようなコースに集まり、東大阪大柏原打線はことごとくタイミングを狂わされ、マークしていた1番谷口大樹、3番高島大輔、4番富田拓海を無安打に抑え、打線の流れを寸断させた。 木元は左打者を課題にしており、左打者の谷口、高島を抑えたことには「カーブをうまく使えて自信になった」と喜んだ。  木元は5安打、1失点完投勝利でベスト4進出を決めた。  東大阪河内ボーイズ出身の木元は二卵性双生児の弟で、兄・木元康友(二塁手)とともに初芝立命館へ入学。入学当時は兄と一緒に二遊間を組んでいたが、1年秋に投手転向。最初はオーバーハンドとして投げ、その後はサイドになったり、オーバーになったり、投げ方がいろいろと変わった。「そのときはオーバーで投げたいこだわりがあったんです」と言う木元だが、こだわりが消えたのは2年生の夏休みのとこ。大体大浪商戦に先発した木元は初回に大量失点を喫し、「自分はオーバーでは通用しないことが分かりました」とアンダースローに専念することを決意した。アンダースローで強い球を投げるには下半身の強さが不可欠。そのために木元は走り込み、タイヤ引きなどでハムストリングスを徹底的に鍛え上げた。ピッチング練習以外では常に走り、今大会は2回戦以外は全試合で先発し、すべて完投するほどの強靭なスタミナを作り上げた。  またアンダースローを磨くにあたって、参考にしたのが牧田和久(サンディエゴパドレス)だ。牧田のコンパクトなテークバックを参考にして出どころが見にくいフォームに改良。さらに1球1球ごとに間合いを変えるなど、「打たれにくさ」を追求してきた。  大会序盤は調子が上がらなかったが、試合を重ねるほど調子を上げ、「今日はしっかりと投げてくれた」と楠本雄亮監督も絶賛する完投勝利であった。
更新日時:2018.06.15

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