
井上 朋也 (花咲徳栄)
- 短評
- 甲子園で決勝打を放ち、さらに秋の県大会終了時点で高校通算13本塁打を放っている1年生スラッガー。この1年で、2020年をリードする強打者であることを印象付けてくれた。
スクエアスタンスで構え、グリップの位置は高く、バットを立てて構えている。投手の足が着地したところから始動を仕掛けていき、小さなステップから踏み込んでいく。軸のブレが小さいのがこの選手の特徴で、打ち損じがほとんどがない。トップを深くとっていきながら、バックスイングを取る。
下半身の動きを見るとそのまままっすぐ踏み込んでいきながら、前足でしっかりと踏ん張って、インパクトの瞬間でくいっと体を回転させ、鋭いバットスイングを生んでいる。ボールをとらえる能力が高く、速球、変化球に対しても目線がぶれずにボールをとらえることができており、とらえる感覚が素晴らしい。
また勝負所で勝負強さを発揮しているが、井上曰く自分が打つイメージを作り出しているようで、それが脅威の勝負強さを生んでいる。
外野守備を見ると、打球に対しての動きも悪くなく、地肩の強さを見ると、なかなかの強さ。ただ外野手のままでは評価が上がらないので、3年間のうちに絶対に内野手はできたほうが井上のためになるだろう。
打者としての素質は2学年上の野村 佑希の1年秋に比べると対応力、長打力は断然上。野村は2年春から急速的に本塁打を量産した選手。井上も爆発的なパフォーマンスを期待したい。井上は野村と比べると器用で、変化球に振らされることが少ないので、最終学年には上位候補として注目される可能性を持っている。
来年、再来年はレベルが高い大会で別格のパフォーマンスを発揮することができるか注目したい。 - 動画
- 情報提供・文:2018.11.29 河嶋 宗一
埼玉県の地域スポンサー様を募集しております。
コメントを投稿する