江口 昌太選手 (鹿児島工)

江口 昌太

球歴:鹿児島工

都道府県:鹿児島

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:180.0 cm

体重:81.0 kg

学年:卒業

寸評

 この春、鹿児島で話題になっているのが、江口昌太投手。スカウト達も注目するこの投手の投球を、昨夏の鹿児島大会で確認できた。確認したのは、鹿児島大会の準々決勝・鹿屋中央戦。コールド直前の、僅か1イニングの投球のみだった。 (第一印象)  投球の殆どは、135キロ級の球威のあるストレートで押してきます。確かにボールの勢い・球威もあり、いかにもプロスカウトが好みそうな、ボリューム感のある球を投げ込んできます。一冬越えて140キロ台を記録するようになり、ドラフト候補として浮上してきているというのも頷ける話です。 (長所)  足を勢いよく、高い位置まで引き上げます。その作り出しエネルギーを、足の甲でしっかり地面をおさえて後の動作に伝えます。あとは、ボールに上手く体重が乗せられるようになると、打者の手元まで素晴らしい球が行くようになりそうです。  グラブの抱えが、最後少し甘くなる部分はあります。しかし足の甲での地面の押し付けもできており、ボールはそれほど上吊りません。更にボールを前で放せているなど、球持ちは好いように見えます。そういった意味では、それほど制球に不安があるタイプではないのかもしれません。 (課題)  「着地」までの粘りがもう一つで、打者にとってはタイミングが合わせやすい淡白なフォーム。更に体の「開き」も早く、ボールの出所も見やすい欠点があります。この辺を改善してゆかないと、せっかくのストレートを充分活かすことができません。  私の観た試合では、リリーフということもあって、変化球はカーブを一球投げたのみでした。そのため変化球の精度や投球を組み立てといった部分が、どの程度できるのかは疑問が残りました。それでも一冬超えた春季大会では、ロースコアでの負けだったことからも、素材型というほどの荒々しさではないのかもしれませんが。
更新日時:2012.04.04

将来の可能性

 僅か1イニングのみの投球だったので、細かい部分ではよくわかりませんでした。しかし馬力もありそうですし、好いストレートを投げられる素材。そういった良さは、充分に伝わってきました。  一冬越えて、着実に成長しているようです。夏の鹿児島大会までに、更に実戦的な投球も高めて欲しいですね。すでに春季大会では破れてしまったようですが、夏にはぜひ確認したいニュースター候補です。
更新日時:2012.04.04

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