土居 豪人選手 (松山聖陵)

土居 豪人

球歴:松山聖陵

都道府県:愛媛

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:190.0 cm

体重:80.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2017年9月19日)  試合前から意識しないようにはしていたんですけど……。やはり意識してしまいました」。試合後、中予地区新人戦から松山聖陵のエースナンバーを背負う土居 豪人(2年・投手・190センチ80キロ・右投右打・宇和島市立城東中出身)は、そう言ってはにかんだ。無理もない。この日対決したのは昨年7月まで通学していた聖カタリナ学園。投げ合ったのは当時からよきライバル関係にあった最速139キロ右腕・新保 雄太郎(175センチ76キロ・右投右打・松山中央ボーイズ出身)。17歳の少年に「意識するな」という方が難しい相談だ。  しかし、このようなプレッシャーがかかった場面で土居は現状出せる能力を発揮できたと言ってよいだろう。球速は手持ちのスピードガンで143キロを筆頭に140キロ前後を常時マーク。7四死球を与えた一方で「力を抜くために投げた」カーブを有効に使い、スライダー、チェンジアップも用いながら、終盤はフォークを決め球に5安打6奪三振。149球を要しながら4失点・自責点2でまとめる粘りも見せた。  1年春では100キロの身体をまだ使いこなせていなかったことを考えると、この成長曲線は想像以上。「アドゥワ誠(現:広島東洋カープ)と同じ手順で基本から教えている」荷川取 秀明監督いわく「2年秋時点でのフォームの完成度はアドゥワより上」という分析も十分に頷ける。  ただ、勝って2年ぶりの県大会出場を決めた松山聖陵にとっても、2年連続の県大会出場を逸した聖カタリナ学園にとっても、この試合はあくまで「途中経過」。明徳義塾・市川 悠太(2年)と並ぶ「2000年度世代四国最速右腕」に躍り出た松山聖陵・土居の進化はもちろんのこと、負けん気の強い主将・新保をはじめ、最も敗れたくない相手に敗れた聖カタリナ学園も、この試合をさらなる高みを目指す絶好の機会にしてほしい。そのポテンシャルも資格も両校には間違いなくある。
更新日時:2017.10.29

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