浅沼 佑亮選手 (日大山形)
寸評
日大山形の4番を打ち、広い守備範囲と強烈な打球を放つ強打者。決勝戦ではノーヒットに終わってしまい、惜しくも甲子園を逃してしまった。 (打撃) 巻き込んだスイングで、引っ張り傾向の打球が目立つ強打者。この試合では強引な打撃が目立ち、ノーヒットに終わってしまった。 スタンスはスクエアスタンス。歩幅を狭め、グリップは高い位置に置いて構えている。真っすぐ立った立ち方ではない。投手の足が降りたところから始動を仕掛け、足を上げていき、タイミングを測り、インステップ気味に踏み込んでいく。インステップで踏み込むのは外角球を捌くためだろう。 トップの動きを見ていくとバックスイングは小さく、グリップが入りすぎないので、インコースの捌きは窮屈にならないだろう。ただスイングの軌道を見ていくとライト方向へ引っ張る巻き込み型のスイングで、そして目線がぶれてしまっており、ボールに対して強引に打ち返す打ち方になっている。決勝戦の内容を振り返るとセカンドゴロが多く、引っかけるような当たりが多い。 (守備・走塁) 打球に対する判断、守備範囲、地肩の強さは高校生としては高いレベル。上のレベルでもセンター、ライトとして活躍できるものがあるだろう。塁間タイムは4.20秒前後と平均的な脚力だ。
更新日時:2012.12.11
将来の可能性
まだ打ち損じが多く、勿体無いと思う打席が多い。技術的には広角に打ち返すことを意識しながら、打撃の幅が取れていくと面白い。走塁・守備は一定レベルに達しているので、打撃が伸びていけば、大学でも頭角を現すタイプだろう。打撃を磨いて成長を見せてくれることを期待したい。
更新日時:2012.12.11