戸郷 翔征選手 (聖心ウルスラ)
短評1
今年の九州を代表する好右腕。数少ない常時140キロ台のストレートをたたき出せるうえに、120キロ後半の変化球を両サイドへ投げ分ける右腕。球速は夏へ向けてさらに早くなっていく予感をさせる。ただテークバックが大きく、外回りの腕の振りであるのでスタミナの消耗が激しい投手である。今後へ向けてどう修正していくのか、注目をしていきたい。 観戦レポートより抜粋(2018年4月22日) 戸郷 翔征は、球数を投げさせられながらも、最速143キロを計測したストレートに加え、変化球も125キロ前後の縦横のスライダー、130キロ近いカットボール、130キロ台のスプリットと多彩な球種を投げ分け、7回まで1失点に抑えた。 球数が100球を超えた戸郷に対し、2番伊谷 幸輝(3年)が中前安打。3番濱田も左前安打。無死一、二塁。その後、二死二、三塁とすると6番大平 晃也(3年)が値千金の中前2点適時打で逆転に成功。さらに9回表も2番伊谷の適時二塁打が飛び出した。 この終盤、戸郷は1イニングに3~4球は140キロを記録していた序盤と比べると、ストレートも130キロ前半~130キロ後半まで落ちており、得意のスライダーも高めに浮いていた。そこを見逃さなかった明豊の作戦、2イニングで6安打を放った打線の集中力は見事といえよう。 対して、敗れた聖心ウルスラのエース・戸郷。「明豊打線は、変化球もなかなか振らないですし、投球の組み立てで苦労しました。まだ自分は県外の強豪校に通用しないことが分かりましたし、修正課題が多く見つかりました。4失点したことは悔しかったですけど、こういうチームと対戦できたことは楽しかったですし、夏へしっかりとつなげていきたいです」と悔しさをあらわにしながらも夏へ向けて気持ちを切り替えていた。
更新日時:2018.05.10
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