平野 友一選手 (佐賀工)
寸評
佐賀工の5番に座る打者。実に頑強な肉体を活かしたスイングから放たれる打球は強烈。地肩も強く、体力的な素質は優れた選手ではないだろうか。 （打撃） 決勝まで4割を超える高打率を残しており、平川 裕貴の後を打つ打者として存在感を示した。腕っ節の強さを活かしたスイングなので、柔軟さを感じないが、強く振る形は出来ている。 スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めに置いて背筋を伸ばして構えている。投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、足を小さく上げて真っすぐ踏み込んでいく。トップの動きを見ていくと捕手側方向へ引いていき、しっかりと振りだすことができている。スイング自体は力強く、打球の速さは見るべきものがある。変化球の対応についてはこの試合で測ることは出来なかったが、外角をしっかりと叩く形は出来ている。 仕掛けのタイミングが遅いのでトップの立ち遅れにより振り遅れが課題ではないだろうか。 （守備・走塁） 打球に対する動き自体は悪くなく、守備範囲の広さは高校生として基準に達している。地肩は強く、低い返球ができており、この試合でも補殺を記録していた。 塁間タイムは4.6秒～4.70前後。足を売りにするほどではないだろう。
更新日時：2012.02.18
将来の可能性
肉体的な強さは優れており、ヘッドスピードも高校生としては速く、豊富な練習量の下で徹底的に鍛えられてきたのが伺える。あとは木製に対応出来る技術を身につけて勝負していってほしい。 地方大学で続けていくと思うが、技術を身につければ、面白い選手に成長していくのではないだろうか。
更新日時：2012.02.18