垣越 建伸選手 (山梨学院)

垣越 建伸

球歴:山梨学院

都道府県:山梨

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:182.0 cm

体重:92.0 kg

学年:卒業

寸評

 昨年、山梨県ナンバーワン左腕として山梨大会で15イニングで、26奪三振、1四死球と抜群の快投を披露した垣越建伸。甲子園では高知商打線に打ち込まれてしまったが、どうやら調整がうまくいかず、修正が間に合わないまま甲子園に向かったようだ。スカウト陣はそこを見抜いて、指名を決断した。やはり良い状態のピッチングを知りたいということで、山梨大会の投球の模様から垣越のピッチングに迫っていきたい。 (投球内容) ストレート 最速146キロ 常時140キロ前後  重量感たっぷりのストレートはあまり回転数が高いタイプではなく、球質の重さで勝負するタイプ。木製バットの勝負になれば、バットを結構折っていきそうな威力がある。フライではなくゴロを打たせていきたい投手だ。 他ではスライダー、ツーシーム系を投げていたが基本的に直球押し。横系統で攻める投手なので、高速系の変化球で勝負して、動くストレートなど、打ちにくさ、絞りにくさで勝負するべき投手だといえる。 (投球フォーム) セットポジションから始動する。右足を真っすぐ挙げていき、左足は一本足で立つ。そこから右足を一塁方向へ伸ばしていきながら、インステップ気味に着地をする。重心を下げたとき、お尻から先行するヒップファーストではなく、腰が横回転気味なので、縦系の変化球は難しく、スライダー、ツーシーム系が中心とするだろう。その後、右腕のグラブを斜めに伸ばしていきながら右胸に引き込んでいく。テークバックを取ったとき、右ひじ、左ひじを上げる動作をする選手で、肘を上げた位置と頭の位置がM字になった形のテークバックをしていて、トップに入ったときは肘は隠すことができている。垣越のフォームを見るとリリースに入ったときの重心の位置がやや高く、上半身を一回転するような形で、リリースする。その勢いをうまく腕の振りに伝えることができると、ストレートの制球力も高くなり、四球も少なかったが、甲子園の時は胸を張れず、上半身の回旋も弱くストレートが生きなかった。  外国人投手のようなメカニズムをしていて、重厚な下半身、上半身の強さもあるのでそれによって140キロ後半の速球を投げられると思う。ただ鍛えすぎて、可動域が狭まり、ぐっとダメを作れないと、甲子園のように回旋ができず、140キロ前後にとどまってしまうパターンがあるので、エンジンを大きくすることは重要だが、柔軟性も両立していきたい。
更新日時:2019.01.31

将来の可能性

 ストレートの威力もあり、山梨大会では四死球1だったように制球力も安定しているが、ただ体の切れが鈍ったり、肩の回旋が鈍くなったりすると、一気にパフォーマンスが下がる投手。 フォームづくりとエンジンを大きくする作業の中で、肩肘の柔軟性、可動域の広さなどを求めながら、連動したフォームで投げられる投手を目指してほしい。まずフォーム1年目では力のあるストレートを意図通りに攻められる制球力を身に付け、変化球の精度を高めるなど、少しずつ引き出しを広げていってほしい。時間がかかるタイプで、高卒3,4年目には一軍デビューができる土台作りはしてほしい。  同じボーイズ出身の根尾昂ともにドラゴンズを支える存在になっていきたい。
更新日時:2019.01.31

1 Comment

  1. 二村正春

    2024-03-20 at 12:10 PM

    二村君頑張って下さい💪同じ名字で同じ出身地です😁力の限り悔いの無いように応援しています😄

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