山田 龍聖選手 (高岡商)

山田 龍聖

球歴:高岡商

都道府県:富山

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:182.0 cm

体重:80.0 kg

学年:卒業

寸評

 今年の高校生左腕で最も速い左腕として注目されている投手。甲子園では3試合通して安定したピッチングを見せて評価を上げた。  左オーバーから投げ込む直球は常時135キロ~144キロ。胸郭を使った投球フォーム から繰り出すストレートは角度があり、ひざ元にしっかりと集まっている。とにかく高めしか浮かなかった昨年と比べるとひざ元に集まるようになっており、ピッチングに余裕が出てきた。走者を背負ってからの状況を見ると、意外と落ち着いて投げることができている。富山大会よりも格段に良い投球を見せてくれた。甲子園では140キロ後半の速球はなかったが、そのまましっかりと体を鍛えていけば、19歳~20歳ぐらいには、140キロ後半は期待できるポテンシャルは十二分にあるだろう。   変化球は110キロ後半のスラーブ、120キロ後半の縦スライダー。投球パターンを見ると、外角中心に構成をしていきながら、投球を組み立てる。外角へのコマンド能力は昨年に比べてだいぶ良くなり、投球が楽になったように感じられる。 (投球フォーム) ランナーがいなくてもセットポジションから始動する。右足を真っすぐ上げていきながら、左足は真っすぐ立たせる。そのあと、右足を一塁方向へ伸ばしていきながら、重心を下げていき、着地を行う。右腕のグラブを斜めに伸ばしていきながら、開きを抑えていき、テークバックの動きを見ると内回りの旋回をしていきながら、トップを作る。テークバックは大きく、バランスを崩すと背中側に入りすぎてしまい、故障の負担が大きくなる。甲子園に限っていえば、バランスを崩すことなく投げることができていため、リリースポイントも安定していた。  昨夏は押し出すような投げ方でリリースポイントもバラバラ。だが、フォーム一連の流れから球持ちよくリリースすることができており、制球力が増した。ただ、富山大会で失点が多かったのをみると、自分のフォームが固まっていないのだろう。
更新日時:2018.08.21

将来の可能性

 140キロ後半という速球は投げられなくても、ピッチング自体は進化を見せている。富山大会では失点が多く、不安要素を感じさせたが、甲子園の好投で評価を上げた。今年の世代では貴重な速球派左腕で、志望届を提出すれば、相対評価でドラフト中位の指名もあり得る投手ではないだろうか。  じっくりと育成をすれば高卒3年目~4年目には一軍デビューも見えてくる投手ではないだろうか。
更新日時:2018.08.21

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