鈴木 貴弘選手 (日大三)

鈴木 貴弘

球歴:日大三

都道府県:東京

ポジション:捕手

投打:右 / 右

身長:172.0 cm

体重:75.0 kg

学年:卒業

寸評

 選抜緒戦の明徳義塾戦(2011年03月25日)では、9番打者ながら2安打・2打点の活躍。9番打者でも打力がある、日大三高の司令塔。 (ディフェンス面)  上背はないのですが、ガッチリした体格が如何にも捕手らしい。ドラフト候補の吉永健太朗投手のストレートにも、ミットが力負けすることなくボールを押し込めます。そのため審判からは、ストライクカウントを導きやすいと思います。ミットの存在を投手に示し、そのグラブを地面に降さないで捕球。そのためワンバウンド処理などの、低めの球への対応にも遅れません。打球への反応も素早く、ボールを身体に止めに行くなどキャッチングも安定。ただ立ち上がり不安定な吉永のリズムを取り戻させるような、機転の利いたリードや間の取り方には、まだまだ工夫が求められます。スローイングも捕ってから素早いのですが、地肩はそれほど目立ちません。投手への配慮と、身の丈にあったプレーをするタイプの選手ですが、もう一歩深いところでのプレーを身につけたいところです。 (打撃内容)  踏み込んだ足下が早く地面から離れる、典型的なプルヒッターです。そのため外角の球を上手く貯めて、右方向に打ち返すと言う器用さはないようです。ですから上手くレフト方向に巻き込める球に関しては結果が伴うなど、打てる球は限られています。  スクエアスタンスで構えるのですが、構えた時にしっかり両目で前を見据えられておりません。きっと身体が硬いのだと思いますが、捕手と言う怪我の多いポジションを考えると、故障を回避する意味でも身体を柔らかくしておきたいところ。両目で前をしっかり見据えるためには、もう少し前の足を引いて構えても好いかもしれません。始動が遅いので、ボールをよ~く引きつけて叩くタイプです。引っ張り込めるコースの球ならば、変化球を上手く貯めて打つことができます。これだけ引きつけられるのであれば、右方向への打撃も意識次第ではと言う気もしなくはないのですが。  気になるのは、打撃の準備であるトップの形を作るのが少し遅れる点です。もう少しボール呼び込むまでに、バットをトップの位置に早めに戻しても好いのではないのでしょうか。スイング軌道には問題がないので、あとは踏み込んだ足下が、早く地面を離れないでカベを意識できれば、ライト方向への打撃も期待できます。もう少し捕手と言うこともあるのでしょうが、打撃にも貪欲になって好いのではないのでしょうか。
更新日時:2011.04.14

将来の可能性

 図抜けた身体能力や体格はないのですが、身の丈にあったプレーを、一所懸命する選手です。打力も悪くないのですが、守備的な負担が大きいので9番を務めているのだと思います。ただもう少し打撃の幅を広げて行かないと、高校までの選手で終わってしまいます。いい物は持っているので、自分の可能性を広げる努力を期待したいですね。吉永の成長には、この鈴木自身の成長も不可欠なはず。バッテリー共々更なる成長した姿を、夏には確認できたらと思います。
更新日時:2011.04.14

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