丹保 雄志選手 (金沢)

丹保 雄志

球歴:金沢

都道府県:石川

ポジション:捕手

投打:右 / 両

身長:178.0 cm

体重:71.0 kg

学年:卒業

寸評

 高校球界屈指の速球派投手の球を受け続ける 丹保 雄志 。釜田 佳直 の一冬越えた成長の陰には、丹保自身の大きな成長があったことも忘れてはいけない。明治神宮大会から一冬越えて、丹保がいかに成長したのか考えてみた。 (ディフェンス面)  秋までの丹保は、釜田のストレートにミットが押されてしまい、ボールに力負けしてしまうことが多かった。しかし選抜では、コーナーにビシッと決まる釜田の球に対し、ミットが負けることなく、その位置でピタッと捕球できるようになった。このことで審判からも、ストライクのコールが導きやすくなる。また釜田自身も、気持ちよく投げ込めるようになったことだろう。そう釜田の成長の陰には、丹保自身のキャッチングの成長があったことが大きかったはず。  ミットの存在を軽く投手に示し、そのグラブを下げないので、ワンバウンド処理にも無駄なく対応。一冬越えて、打球への素早い反応やミットの出し方も、だいぶ板についてきた。課題だったスローイングに関しては、残念ながら選抜では見せ場なし。それでもプレー全体のレベルアップを観ていれば、その成長も大いに期待できそう。一冬越えた丹保の成長には、目を見張るものがあった。 (打撃内容) ディフェンス面の大きな成長に比べると、打撃は二の次と言った印象は否めない。秋までは、少し前足を引いていた構えを、両足を揃えたスクエアスタンスに。グリップも高い位置に引き上げ、バランスの取れていた構えが、少し癖のある構えに変わっていた。ただ一度ベース側につま先立ちしてから、軽くベース側に踏み込んで来るので、どうしても始動するのが遅すぎる。このタイミングでは、全国レベルの投手のスピードやキレに対応するのは厳しだろう。  この選手、神宮大会では左打席に入っていたのだが、選抜では右投手相手でも右打席に入っていた。ただ右打席でも左打席でも、その打撃のメカニズムは殆ど一緒。踏み込んだ足下が、インパクトの際にブレないところまで変わらない。  打撃の準備体勢である「トップ」を作るのは平均的。秋はやや遅れ気味だったことを考えると、この辺は少し改善されたところか。バットの振りだしは平均的で、特に大回りとも最短距離にまわっているとも言えず、大きな癖は感じられない。打撃全体に言えるのは、若干の改善は観られるものの、大きな変化は秋からないようだ。打撃までには、そこまで神経が行けなかったと言うのが、正直なところだろうか。
更新日時:2011.04.11

将来の可能性

 一冬越えて、ディフェンス面の大きな成長があったのには大きな好感を持ちます。この努力できる才能を、今度は打撃面にも活かして夏までの成長を期待したいところ。また次回は、ぜひスローイングの成長ぶりも確認したいですね。やはり投手の成長の陰には、バッテリーを組むキャッチャーの成長も不可欠だと言うこと。共に歩むことの大切さを、改めて教えてくれた選手でした。
更新日時:2011.04.11

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