西浦 健太選手 (天理)

西浦 健太

球歴:天理

都道府県:奈良

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:183.0 cm

体重:83.0 kg

学年:卒業

寸評

 選抜大会の緒戦から、MAX152キロの速球を投げ込む逸材の登場で、甲子園は大いに盛り上がった。確か速いとは聞いていたが、まさかこれほどまでに速いとは・・・。抜群の腕の振りを実現させる体の強さこそ、今回ご紹介する 西浦 健太 の最大の持ち味だ。  豪快に腕を振って来る迫力満点のフォームから繰り出される速球は、コンスタントに146〜MAX152キロを記録。結局この数字は、大会を通して誰も破ることができなかった。ズバッとキャッチャーミットに突き刺さる球の勢いは、球速表示に負けないだけ迫力。変化球は、腕が緩んでしまうカーブと変化の小さなチェンジアップ。しかしその投球のほとんどは、速球に占められているといっても過言ではない。 球は高めに上吊り、変化球の精度もけして高くない。「間」を意識するような投球術もなければ、ただストライクゾーンめがけて力一杯腕を振ると言う、極めてシンプルな投球スタイル。ただそこには、投手として一番大切な「腕を強く振る!」と言う原点がおさえられている。細かい制球や投球術に目を奪われる前に、我々は、投球の原点を忘れてはいけない!
更新日時:2010.04.19

将来の可能性

 こういった投手は、20年ぐらい前のスカウティングだったら、投球の内容に関係なく、高く評価されただろう。しかし今では、球が速いのは評価の一要素に過ぎず、むしろ制球力・変化球などを駆使し、いわゆる「投球を組み立てられる」ことが、投手の一番の要素となってきた。 もし夏までに、この部分で大きな成長が望めないとするならば、この選手は素材型だと評価され、下位指名や育成枠ドラフトでの指名だと判断されるか、大学・社会人球界に流れることになるだろう。持っているエンジンは素晴らしいだけに、それを活かすだけの頭脳や起用さが何処まであるのか?スカウト達の見極めは夏まで続くことになりそうだ。この先上手く成長して行ければ、プロの打者をもその球威と球速で圧倒するだけの投手に成長することだろう。
更新日時:2010.04.19

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