辻駒 祐太選手 (広島工)

辻駒 祐太

球歴:広島工

都道府県:広島

ポジション:投手

投打:右 / 左

身長:176.0 cm

体重:76.0 kg

学年:卒業

寸評

広島工のエース。春先では140キロ近い速球を投げる右腕として、予選前の評判は宇佐美よりも上であった。打たせて取る投球を覚え、念願の甲子園出場。投打で高い才能を見せるプレイヤーだ。 (イメージ) 体格的には投手らしくないが、野球センスは高く、投球、打撃も率なくこなしている。シャープなスイングも光っている。 (投球内容) 右スリークォーターから投じる直球は135キロ前後(マックス138キロ)。投手を続ければ、140キロ台の到達も期待できそうだが、上のレベルでも通用するにはフィジカルを大きく伸ばして、スピードを高めていきたい。 変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ。特に横に滑るスライダーを武器にしており、外角へ鋭く曲がるスライダーのコンビネーションで三振を狙う配球だ。  配球としては右打者には内にストレート、外にスライダーを投げ分ける配球。左打者には外角中心にストレート、スライダーを集める配球。上手く投げているように見えるが、左打者にしっかりと踏み込んで打たれている。打たれる原因は開きが早いのと、ベルト寄りに集まっているのが考えられる。ストレートのスピードを高めるか、インコースのストレート、低めのチェンジアップを使い分けられるようにならないと左打者の被安打を少なくすることは難しいだろう。 クイックは1.2秒前後と標準のクイックが出来ており、フィールディングもまずまずまとまっている。 (投球フォーム)  下半身主導の投球フォームで、上半身を無理なく使えているのが彼の強み。フィジカルの成長では球速を高めていける投手。  ノーワインドアップから始動し、真っすぐ左足を高々と上げていき、右足の膝を曲げて立つ。左足をショート方向へ沈めていきながら、重心を少しずつ下げていき、踏み込んでいく。前足を上手く送り込んでゆったりと着地することが出来ているのが良い。  左腕のグラブを捕手方向へ伸ばして引き込んでいく。ただ左肩の開きが早く、左打者からは出所が見やすい形となっている。  テークバックは内回りの回旋をして、肘をしっかりと上げていき、腕を振り出す。肘を使って打者寄りで離す事が出来ており、指先にしっかりと力を伝える事は出来ている。最後のフィニッシュでは踏み込んだ足をしっかりと保っており、重心移動が乱れずに投げる事が出来ている。    
更新日時:2012.08.09

将来の可能性

 ストレート・スライダーのコンビネーションで投球を組み立てる投手。ただ開きが早いのか、振り抜かれることが多く、被安打の多さは覚悟しなければならないタイプ。  176センチとあまり上背がなく、直線的な投げ方で、角度を活かして投げられる投手ではない。投球フォームの土台は良いので、理にかなったトレーニングでフィジカルを高めていければ、140キロ~145キロまでスピードアップも現実的と考える。その速球を活かすためにカーブ・フォークと縦系統の変化球をマスターすることが出来るようになると上背のなさをカバーすることが出来て、先発でも活躍出来るようになるだろう。  ぜひ次のステージではは大きく成長した姿を見せる事を期待したい。
更新日時:2012.08.09

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