鎌田 侑樹選手 (佐渡)

鎌田 侑樹

球歴:佐渡

都道府県:新潟

ポジション:投手

投打:右 / 左

身長:173.0 cm

体重:61.0 kg

学年:卒業

寸評

 佐渡ヶ島から、初の甲子園行き果たした佐渡高校。21世紀枠での選出ではあったが、チームは県大会準優勝し北信越大会にも出場した。その原動力になったのが正当派右腕、エースの 鎌田 侑樹だった。 (投球内容)  選抜緒戦(2011年03月26日)の相手は、甲子園最多勝利記録を持つ高嶋仁監督率いる智弁和歌山。その智弁相手に9回完投したものの、14安打 7四死球 8失点と反省の残る投球となった。やや肘が下がったスリークオーター気味のフォームから、球速はコンスタントに120キロ台後半~130キロ台前半ぐらい。変化球は、カーブ・スライダー・チェンジアップ・フォークなど実に多彩な球種を持つ。両サイドに球を散らせつつ、多彩な変化球で的を絞らせない投球が身上。ただ智弁戦では、高めに浮いた甘いスライダーを狙い打ちされていた。  やはり全国レベルを意識するのには、球威・球速不足。変化球の精度も含めて、まだまだ総合力で見劣ります。夏に向けて全国を目指すには、どのような点に注意すべきなのか、投球フォームの観点から考えてみたいです。 (投球フォーム)  一つは、投球フォームに粘りが足りません。お尻を比較的一塁側に落とせるので、多彩な変化球を投げられる下地があります。ただ引き上げた足を幾分二塁側に送り込むことで、身体のバランスを維持できるので、それによってもう少し着地までの間と言うか粘りを作りたいですね。  もう一つは、足の甲での地面の押しつけができておりません。そのためボールは上吊りやすいですし、エネルギーを上手くフォームの後半に伝え切れてきれていません。少し下半身が上手く使えず、腰高のフォームになってしまっています。  ただこの二つことは、今まで使っていなかった部分にも負担がかかるので、かなり計画的に下半身強化や股関節の柔軟性を持たせることと連動してやって行かないと故障の原因にもなりかねませんので、充分にその辺のことは、注意して行ってもらいたいものです。
更新日時:2011.04.22

将来の可能性

 投球センス自体は悪くない投手だと思うのですが、まだまだ筋力が圧倒的に不足しております。そのため球威・球速も物足りませんし、球筋もまだまだ不安定です。将来的に、野球をどのような位置づけで捉えているのかはわかりませんが、今のままならば上のレベルでの野球で活躍するのは厳しいでしょう。更に大学などで野球を続けて行くつもりなのかどうかで、今後の取り組み方も変わって来ると思います。そのことは、選抜を経験した本人自身が一番よくわかっているのではないのでしょうか。ただ甲子園で置き忘れたものがあるのではないかと、私には感じられました。全国を目指すための努力は、今後も探求して行って欲しいと思います。
更新日時:2011.04.22

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