荻田 大樹選手 (世田谷学園)

荻田 大樹

球歴:世田谷学園

都道府県:東京

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:170.0 cm

体重:64.0 kg

学年:卒業

寸評

マックス143キロを計測するといわれている速球派サイドハンド。高校生で140キロを投げられるサイドスローは貴重な存在だが、まだ速い球を投げるだけのサイドスローであり、素材型だ。東京にもまだこんな逸材がいるということを覚えてもらえたら幸いだ。 (投球スタイル) 右サイドハンドから投げ込む常時135キロ前後・マックス140キロを計測。速球の威力にはまずまずのものがあり、マックス143キロを投げられる馬力はあると確認。まだ体つきは華奢なだけに鍛え込んでいけば、どれだけスピードアップ、球威向上していくか面白いものがある。変化球はスライダー、シンカーを投げ分けて横の揺さぶりで勝負していくタイプだ。ストレートは140キロを超える、スライダー、シュートも投げ分ける技術もある。しかしなぜ綺麗に振り抜かれるのか。その原因はフォームに原因があるのではないだろうか。 (クイックタイム・フィールディング) クイックは1.2秒台と基準のタイムに達しており、フィールディングの動きもよく、ベースカバーもしっかり入ることができている。クイック、フィールディングはまずまず鍛えられている。 (投球フォーム) セットポジションから入る。左足を真っ直ぐ上げていき、右足は真っ直ぐ立つ。左足を三塁方向へ伸ばしながらインステップをして着地を図る。左腕のグラブを斜めに伸ばして引き込んでいくが、遊んでしまう。体の開きとブレを抑えるにはグラブの抱え込みは必須。 そのため開きが早い。140キロ近い速球を投げていても、それほど速さを感じないのだろう。4回の裏に降板するまでヒット9本打たれており、しかもしっかりとしたスイングで振り抜かれていた。最後のフィニッシュも軸足が残りすぎてしまい、体重がぐっと前へ乗っていかない。リリースする位置が遠いためにさらに速く感じない。140キロを投げられる馬力はあることが十分に証明したので、夏までは投球フォームの間を作って今あるストレートを速く見せられるフォームにしていくことを考えるべきだろう。
更新日時:2011.04.15

将来の可能性

高校生で140キロを投げられるサイドスローは希少価値がある。しかしフォーム技術、投球術、体格を見ると高卒プロに行くよりは、じっくりと実力を蓄えられる大学・社会人で、じっくりと腕を磨くとおもしろいだろう。体つくりを並行して、速いストレートをさらに速く見せるにはどうすればいいのか。フォーム、間の取り方をじっくりと追究していってほしい。今後の成長に期待を持たせる素材型の選手だ。
更新日時:2011.04.15

短評

(試合レポートより抜粋) マックス143キロを計測するといわれている速球派サイドハンド。 この試合でもマックス140キロを計測しており、馬力のあるところを見せた。 主にスライダー、シンカーを投げ分けて横の揺さぶりで勝負していくタイプだ。 ただ開きが早いだけに、球離れも早く、140キロ近い速球を投げていても佼成学園は打ち易さを感じたのではないだろうか。 4回の裏に降板するまで9本打たれており、しかもしっかりとしたスイングで振り抜かれていた。 ただ140キロを投げられる馬力はあることが十分に証明しているだけに、夏までの大化けに期待したい。
更新日時:2011.04.09

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です