平川 真大選手 (静岡)

寸評

　旧チームでは、８番・遊撃手として甲子園に出場。地肩・走力共に基準以上の高い身体能力を持ち、広角に打ち返す打撃が持ち味。 （第一印象） 　攻守にまだまだといった感じは致しますが、身体能力がある選手で、将来性は秘めていると感じました。まとまりはありますが、逆に何か突き抜けた特徴が欲しいかなという印象はあります。パッと見、何が売りなのかわかり難い選手だと感じました。 （長所） 　構えた時に、非常にリラックスして構えられているのですが良いですね。早めに始動するので、いろいろなボールにタイミングが合わせられます。今後は、そういった球を打ち損じない技術を磨いて欲しいところ。 　遊撃手としては平均的な守備力ですが、地肩は結構深いところからアウトにできる地肩があります。走力も、夏の静岡予選の6試合で盗塁は0個。しかし塁間4.3秒（左打者換算で4.05秒）という、プロでも俊足レベルの脚力は持っています。この身体能力を、実戦で生かせるようになることを期待します。 （課題） 　腰の逃げが早いのを、インステップして押さえ込みますが、足元がぶれてしまい開きを我慢できていません。もう少し「開き」を我慢できれば、打ち損じも減るのではないのでしょうか。またバットを振り出すときも、体から離れてスイングされているので、どうしてもミートポイントまでロスが生じます。せっかくタイミングが合っていても、動き出してから的確にボールを捉えられない。そういった、技術的な欠点を抱えています。

将来の可能性

　まだまだ夏の時点では、持ち得る才能を実戦で生かしていませんでした。打撃でも守備でも走力でも、そういったものを活かすだけの工夫と意識を持ちたいところ。それができるようになれば、2012年度の静岡を代表する内野手として評価されるはず。ぜひそういった姿を期待して、夏までの成長を楽しみにしております。