
長坂 拳弥 (健大高崎)
- 寸評
- 身体は小さいのですが、高い身体能力と野球センスを兼ね備える好捕手。選抜の活躍で、プロのスカウト達からも注目される存在になりました。
(第一印象)
非常に捕手として、視野の広い選手だと思います。リードも、高低・左右とストライクゾーンを幅広く使い、相手に的を絞らせない巧みなリードが光ります。
(ディフェンス面)
ミットを示し、グラブは下には下げません。そんためワンバウンド処理などにも立ち遅れ難いですし、ハンドリングの柔らかさが光りました。ボールを押し込むような力感のあるキャッチングではないのですが、ボールを軽く返球したり、投手と対話しながら投球を組み立ててゆきます。非常に細かい指示も飛ばせますし、捕手としてのセンスを感じます。スローイングは、私の観た試合では計測する機会がありませんでした。ただイニング間でのスローイングでは、2秒前後で二塁まで到達。球筋も安定して、地肩も基準以上のものがありそう。一塁への送球などをみると、捕ってから素早く送球できています。肩に関しても、上のレベルでも通用するだけのものがあると思います。ことディフェンスに関しては、上のレベルでもやって行ける高い総合力を持っています。
(打撃内容)
スクエアスタンスで、バランス良く構えます。腰の据わり具合、両目で前を見据える姿勢、全体のバランスにも優れます。始動は遅めで、ボールをよ~く手元まで引きつけて叩くタイプ。
<長所>
一塁までの塁間を右打者ながら、4.35秒強ぐらいで走り抜けます。これを左打者に換算すると、4.1秒前後。高校生としてはかなりの俊足であり、プロの基準でも中の上レベルはある脚力。新チーム結成以来の168打席で21盗塁、これをプロの規定打席である446打席で換算すると、年間58個ペースで盗塁するペース。レベルの差こそあれ、かなり盗塁を決められる選手だと言うことがおわかりでしょうか。
<課題>
踏み込んだ足元が、インパクト際に早く地面から離れてしまいます。元々腰の逃げも早く、この選手は引っ張って巻き込む打撃を得意としています。その反面、外角の捌きに課題があり、右方向への打撃が厳しいので、打てる球は限られてしまいます。
打撃の準備である「トップ」こそ作るのは遅くないのですが、そこからグリップが少し上に引き上げるヒッチする癖があり、スイング軌道も少し身体から離れて遠回りです。そう考えると、ボールへの対応力が悪いとは思いませんが、捌ける球が限られて率が上がって来ない心配があります。 - 将来の可能性
- 捕手としての資質は、スカウトが注目するように、素晴らしいものがあります。ただ残念なのは、少し体が小さいことでしょうか。あとは、打撃に癖があり、この点で上のレベルでの苦労が予想されます。かなり癖のあるスイングをしているので、改善には時間がかかりそうですね。
いずれにしても、高校からプロというよりは、強豪大学や名門社会人チームなど、レベルの高いところでワンクッション置くことになるのではないのでしょうか。今後も、少し長い目で見守って行きたい好選手でした。 - 情報提供・文:2012.04.28 蔵建て男
センバツ準決勝で戦った藤浪君とバッテリーを組む姿を想像しています。
長坂君甲子園が似合います。
ケガに気をつけて!ファイト!
まず、一勝おめでとうございます~!
去年の夏#健大高崎を知り
甲子園に行っちゃうほど虜になりました。
チームワークの良さや仲の良さが
にじみ出る健大高崎の野球が好きです!
その勢いで二試合目も頑張ってください
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