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卒業生
小林 義弘

小林 義弘(山梨学院)

都道府県:
高校:
学年:
2013 年卒
ポジション:
一塁手
投打:
右/左
身長:
180 cm
体重:
80 kg
データ最終更新日:2012年10月22日

寸評

 2012年度の高校生を代表するスラッガーとして注目されるのが山梨学院小林 義弘だ。山梨大会では打率.611、5本塁打、13打点と圧倒的な成績を残した。リストワークが優れた打撃にフォロスルーが大きい豪快なスイングには将来性を感じさせる。来年を代表する長距離砲として注目されるが、個人的には筒香 嘉香、丸子 達也と比べるとインパクトという点では物足りず、この1年でスラッガーとして成熟していくのか、それともトータルで優れた野手に変貌していくのか注目している。

(打撃)
 まずは彼のヒットポイントをまとめて見よう。彼は 外角高め・内角低めを得意にしている。実際に見た試合では外角全般・真ん中低めも強い。スイングはすくい上げてボールを運ぶスイングで、低めに強いのは分かる。

 外角高めだが、外角高めは半速球、抜けた変化球を豪快に引っ張ってスタンドインさせているのだろうか。2試合見た限りでは外角低めの変化球や真ん中に落ちる変化球を強引に打ち返さず、捌いていた。豪快というより巧い打者だと思った。並みの高校生にしては穴の小さい打者だ。

 スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めに置いて背筋を伸ばして構えている。どっしりと構える姿には雰囲気を感じさせる。

 投手の足が下りたところから始動を仕掛けていき、足を高く上げて真っ直ぐ踏み込んでうちに行くスタイル。踏み込んだ足は踏ん張ることができており、下半身の粘りは中々のもの。

 トップの形成は遅れずにしっかりと形成し、深く取ることができている。それによって強い打球を生み出すことができており、バックスイングの深さはまさにスラッガータイプ。強打者の割にはコンパクトなスイング軌道しており、リストワークが柔らかく、外角の捌きには優れている。なんといっても体勢が崩しやすい外角の球に対して体が突っ込まずに振り抜けるリストワークと下半身の使い方は非凡だ。

 課題としてはタイミングが外されると上体が突っ込み、軸がぶれたスイングになり、的確にミートできないこと。この欠点は本人もしっかりと理解しているようだ。スラッガーに共通する「静」な打撃に対し、彼は「動」といえばいいだろうか。もう少しどっしりさが欲しい。

(守備・走塁)

一塁手としてポジションニングは良く、無難に動けているイメージがある。須田監督によるとサードだけではなく、ショートもやらせようとしているつもりだとか。体の切れはある選手なので、全くできないわけではないと思う。ちなみに彼は中学時代まで捕手である。

塁間タイムは4.3秒。必死に走ってこのタイムだから、足を売りにする選手ではないことは分かる。問題はこの全力疾走を怠ることなくできているか。彼はそれが出来ている選手だ。

将来の可能性

 リストワークの巧さ・ヘッドスピードの速さには非凡なものはあり、山梨大会でも圧倒的な成績を残したのも納得のポテンシャル。ただ豪快さという点では筒香、丸子と比べると物足りなさを感じたのは先ほども述べたきた通り。持論だが、真のスラッガーは技術、天性のパワーの他に圧倒的な体格がモノを言う。小林は二人と比べると実にスマート。パワーよりも、手首と膝の柔らかさ、体の切れが光る。スラッガーとしての素質をセールスポイントにする選手にはとても見えない。体の切れを見たら一塁手に留まっていいのか?という思いがある。色々なポジションに挑戦する彼の姿勢は良いと思う。


 技術的には遠くへ運ぶことに優れた打者であると思うのだが、今までの試合を見ると巧さと動きの良さの部分が目立って、スラッガーとして評価しにくいのだ。ただ彼は穴は小さい選手で、体格の成長が見込める高校生。フィジカルの成長によってはいくらでも変わっていく。技術面・体格面の二つが備わった時。真のスラッガーと呼べる選手になっていくのではないか。

 春はどこまでスケールアップしているかとても興味深い。ぜひ強烈なインパクトを残すホームランをぜひ見せてほしい。

情報提供・文:2012.02.14  河嶋 宗一
  • 2012 年 2 月

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