近藤 卓也選手 (秋田商)

近藤 卓也

球歴:秋田商

都道府県:秋田

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:185.0 cm

体重:83.0 kg

学年:卒業

寸評

 旧チームから主戦として活躍し、秋田では注目の本格派です。この夏の秋田大会決勝では、負傷した指で投げたために白いユニフォームが真っ赤に染まるなか甲子園出場を果たしました。その影響があったせいか? 昨夏から思った程の成長は、残念ながら感じられない内容でした。 (第一印象) 昨年は、シッカリお尻を一塁側に落とせるフォームだったのに、今年のフォームは前に倒れるような感じで重心を下げ、サイドハンドのような感じのフォームになってしまいました。実際肘の位置も下がりスリークオーターといった感じで、本格派のイメージが薄れて残念です。秋田伝統の、骨太の本格派といった感じが損なわれてしまいました。 (投球内容)  出場最後のチームとなった甲子園では、セットポジションから常時135~MAX139キロ。ストレートのボールの勢いや球質はもうひとつですが、その分コースに投げ分けるコントロールが安定。変化球は、横に鋭く流れるスライダーとフォークような沈む球があります。ただ秋田予選の28イニングで、奪三振は17個と少なめ。マウンド経験は豊富ですが、それほど投球センスを感じさせるタイプではありません。クィックは、1.0秒台~1.1秒台、牽制は平均的で、ピッチングに大きな欠点はありません。 <長所>  グラブが内に抱えられているので、両サイドへの投げ分けは安定。膝小僧が地面に着くぐらいに重心が沈んでいるので、ボールもあまり上吊りません。ただ特別「球持ち」はよくなく、指先の感覚は平均的。大体思ったところに投げ分けられるといった感じで、ピンポイントで決める精度の高い制球力はありません。 <課題>  お尻が一塁側に落とせなくなったのにフォークなどを多投するので、肘への負担は少なくないはず。実際に肘を無理に立てて投げようともしているので、その辺は気になります。腕の振り下ろしには無理がないので、肩への負担は少ないのではないかと考えられます。いずれにしても、アフターケアなど日頃から充分に注意して取り組んで欲しいと思います。  腕が強く振れていないので、せっかくの変化球が活きません。また重心が深く沈み込み過ぎているので、ボールがイマイチ前に乗って来ないので、打者の手元まで活きた球が行きません。そのためフォームや投球に、躍動感が感じられないのは残念です。
更新日時:2012.10.11

将来の可能性

 昨夏見た時は、秋田らしい本格派で来年楽しみだなと期待しておりました。しかし制球を重視して、実戦力を高めようとしたのかもしれません。しかしその分、投手としての面白味に欠けてしまったなという感じで残念です。今後どういった進路を取るか存じませんが、もう一度スケールを追求したピッチングを目指しても良いのではないのでしょうか。今のままだと、中途半端な投手で終わってしまうかもしれません。今後の成り行き、注目して追ってみたいと思います。
更新日時:2012.10.11

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です