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卒業生
渡辺 法聖

渡辺 法聖(東北)

都道府県:
高校:
学年:
2017 年卒
ポジション:
投手
投打:
左/左
身長:
179 cm
体重:
82 kg
データ最終更新日:2016年8月10日

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テイクバックをしないのではなく、効率的な動きでキレのあるボールを投げる

コラムより抜粋(2016年8月9日
 投手においてテイクバックを全くしないということはありえない。バックスイングする動作は、力のあるボールを投げるためには欠かせない動作。ここから、腰、体幹といった「軸」となる部分を連動させて腕を振ることで、力強いストレートを投げることができる。このバックスイングがなければその連動もできないのだ。

 渡辺の動作をじっくりと見ると、確かにテイクバックの動きは小さい。だが招き猫のような動作の中でも、若干バックスイングを取って、トップを作っているのだ。渡辺は始動から足を上げて、テークバックを取るまでの動作で、全く腕が見えないように工夫している。打者からすれば、なかなか腕の振りが見えない。

 そこから腰の回転と腕の振りを連動させることができており、変則的に見えても、投球のメカニズムはスムーズなのだ。渡辺はこのフォームで、130キロ~130キロ後半の速球を投げ込み、最速139キロ。変則的なフォームになる投手はどうしても動作がぎくしゃくしたものになり、球速が出ない投手が多いが、渡辺の場合、リリースの時にしっかりと肘が立って、投げることができる。細かい動作を見ていくと強いストレートを投げられる腕の振りをしている。

 タイミングが取りにくい、出所が見えにくい、さらにスピードは130キロ後半と想像以上に出ている。これは打者からすれば厄介。渡辺はこのフォームで1つのウリができているのだ。

次なる課題は外角に沈む変化球を 目指すは武田勝、山本昌のような投手を

 さて渡辺にしかない武器を身に付けたが、もちろんこれでパーフェクトではない。まだまだ課題はある。渡辺の投球を見るとストレートは両サイドへ投げ分け、さらにスライダーを低めに集める投球。右打者にはインコースへズバッとついて打ち取る投球があるが、まだ沈むボールがない。

 やはり上で活躍する左の技巧派投手は沈むボールで打ち取ることができる。昨年、50歳で引退した山本 昌氏はスクリューがあり、武田 勝投手にはチェンジアップがある。右打者からすれば外角へ逃げるボールや、沈むボールはフルスイングができないので、内野ゴロを打ち取るには格好の変化球になる。これはすぐに習得できるものではないが、渡辺が次のステージで活躍するには必要となる変化球になるだろう。

 こういう左投手で怖いのは力のないボールが外角高めへ浮くこと。相手は横浜打線。彼らはこういうボールを打つのが大得意なだけに細心の注意を払っていきたい。

 とはいえ、高校生の段階で、将来像が武田 勝や山本 昌のような技巧派左腕として浮かんでくる投手もかなり稀であり、実際に渡辺は次のステージで勝負できるストレートの力強さがある。まさに真の変則派投手なのである。
 ぜひ今までの成果を発揮して、横浜打線を翻弄するピッチングを期待したい。

情報提供・文:2016.08.09  河嶋 宗一
  • 2016 年 8 月

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