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卒業生
間津 裕瑳

間津 裕瑳(早鞆)

都道府県:
高校:
学年:
2013 年卒
ポジション:
投手
投打:
右/左
身長:
174 cm
体重:
72 kg
データ最終更新日:2012年1月26日

寸評

 140キロ台の速球、切れ味鋭いスライダーのコンビネーションを武器に、防御率1.09、奪三振率9.12と絶大な安定感を誇り、「中国地区NO.1投手」として前評判が高かった間津 裕瑳。しかし多大なプレッシャーからか。精神的に追い詰められ、調子があまり上がらなかったという。甲子園では先発回避。8回の裏から1イニングだけ登板を果たした。球速は135キロ前後と本調子ではなかったが、1イニング無失点だった。試合後の表情を見ると、吹っきれた顔つきになっており、夏へ向けて前へ向いて取り組むことが出来る予感がした。

(投球スタイル)
 右オーバーから振り下ろす直球は常時135キロ前後で、マックスで140キロには程遠い。キレのあるスライダーもほとんど投げず、結果、内容云々より、とにかく甲子園で投げたいという気持ちが強く出た登板だった。ヒットで出塁を許したが、ランナーが出てもマウンド上で落ち着いているのは、やはり実戦経験の豊富さか。冷静なマウンド捌き、1.2秒前後のクイックと、技術はしっかりしている。

(投球フォーム)
 ワインドアップから始動する。左足をゆったりと上げていき、右足の膝を適度に曲げてバランス良く立つ。下半身は太く、しっかりと走り込んできた跡がうかがえる。左足を三塁方向へ伸ばして行きながら重心を下げていき、真っすぐ着地する。ステップ幅は狭く、捻りが小さいフォームなので、横系統の変化球向きのフォームであることは変わりないが、真っすぐ踏み出して、膝の開きを抑えられているのは良い。

 左腕のグラブをまっすぐ伸ばして正対していき、テークバックはやや内旋していき、トップを作る。やや肘が下がり、押し出すようなリリースになっているが気になる。堀田、間津を見ていると、大越基監督は型をはめるような指導はしていないように感じる。元プロだから技術的に粗が少ないフォームを求めると思っていたが、彼のフォームを見るとそれがすべてではない様に思った。

 個人的に軸足の粘りが欠き、ややトップに入った時に肘が下がり、上から振り下ろすフォームをしているので、細かなコントロールを付けるのは難しいフォームに見える。

将来の可能性

 多大な注目を浴びるというのは、やはり高校生にとっては苦になるものだったに違いない。経験したものにしか分からない苦悩だったのだろう。あえて厳しい言葉を言うと、甲子園で活躍する選手、プロで活躍する選手はそういうプレッシャーに打ち克っている。彼が一段階上の投手を目指すならば、自分を見失わず、ひたすらレベルアップに取り組むしかない。高校生に出来る事は限られている。でも実力以上の事を求めすぎてがんじがらめになっている有望選手は数多く見てきた。

 甲子園の登板で光が見えた間津は夏に向けてどういうベクトルで練習、試合に臨んでいくか注目していきたい。夏では負けた時点で終わりの大会である。春のような不完全燃焼では終わりたくないだろう。心身ともに成長し、再び甲子園のマウンドに戻ってきてくれるか注目したい。

情報提供・文:2012.03.27  河嶋 宗一

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