山口 裕次郎選手 (履正社)

山口 裕次郎

球歴:履正社

都道府県:大阪

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:180.0 cm

体重:87.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2016年7月18日)  7回1失点6奪三振の快投を見せた山口 裕次郎の投球に迫りたい。近畿大会でも筆者のガンで145キロを計測したが、まだよい時のストレートと、そうでもないストレートにかなりばらつきがあった投手だが、しっかりと調整を努めてきたのか、ベストボールを常に投げられるようになってきている。テークバックをゆったりと取ってから、スリークォーター気味に腕を振って、腰も一気に回転させるフォームがかなりなじんできたのか、意図通りに投げられるようになった。ストレートはコンスタントに、136キロ~141キロを計測し、140キロ以上は20球を計測。この試合、走者を背負うことは多かったのだが、山口は動じる様子は全くなかった。打者の懐、あるいは高めへ140キロのストレートが決まり、そして時には120キロ~125キロ前後のスライダーが決まって三振を奪うなど、メリハリがついた投球ができていた。  そして7回表、二死二塁の場面で、141キロ、143キロを球速を上げて追い込んだ山口は最後、外角高めのストレートで空振り三振。このストレートが本日最速の145キロを計測した。以前と比べてもストレートに重量感が加わって、このストレートは寺島とそれほど変わらないのでは?と思うものであった。今年は全国的にも好左腕が多いが、ストレートのボリュームは今年の高校生左腕でもトップクラスのモノがあるのでは?と思わせる投球だった。180センチ87キロとエンジンの大きさが違う。このエンジンにしっかりと技術を詰め込んだ時、かなりスケール感のある本格派左腕になるのでは?と思わせる投手だった。  ただ山口は取材時でも感じたがかなり自己採点が厳しい男で、今日もたびたび走者を出していたことに納得していないだろう。準決勝以降でどんなピッチングを見せるか楽しみだ。
更新日時:2016.07.29

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