野尻 幸輝選手 (木更津総合)

野尻 幸輝

球歴:木更津総合

都道府県:千葉

ポジション:左翼手, 投手, 三塁手

投打:右 / 左

身長:178.0 cm

体重:78.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2018年8月15日)  この日対戦した興南各打者も野尻と対戦してどういう評価をしていいのか迷ったと思う。1回裏、1死後に2、3番打者に四死球を与える姿を見て、興南各打者は「コントロールは甘い」という印象を持っただろう。投球フォームは現在の松坂 大輔(中日)のように体を横に振って反動を使おうとする。こういう投げ方をするピッチャーはだいたいコントロールが不安定なはずである。しかし、野尻は意外と崩れなかった。  野尻の粘り強さはファールの数にも表れている。興南打線が記録したファールは、野尻がマウンドにいた7.1回の間に26個あり、木更津総合が9イニングで記録した16個とくらべる明らかに多い。興南が粘ったというより野尻が緩急と左右・高低の投げ分けで興南打線を翻弄し、ファールを急増させたと言ったほうがいいだろう。
更新日時:2018.08.16

短評

試合レポートから抜粋 木更津総合vs東海大市原望洋と2年連続で準決勝で顔合わせとなった一戦。この試合は木更津総合野尻幸輝(3年)の独り舞台となった。  野尻は4番ピッチャーで先発。チームの主砲であるが、速球の力強さはかなりのものがある。ステップ幅が狭く、打者とすぐに正対する野手投げの投手であるが、リリースポイントが安定し、しっかりと強く腕が振れるのが魅力。常時130キロ後半~143キロのストレートは威力があり、しっかりと押し込んで行ける魅力がある。まず1回裏を無得点に抑えると、今度は打で魅せる。 2回表、先頭打者として打席に立った野尻は内角高めの直球を振り抜き、ライトスタンド上段へもっていく先制本塁打。独特のバット投げも決まり、悠々とベースを回る姿は実に様になる。その後、大久保の大久保の右前適時打、さらに1番東智弥(3年)が左中間を破る適時三塁打で4点を先制。  3回表も、野尻は内角変化球に詰まりながらも右中間を破る三塁打でチャンスを作り、5番神山の適時打で5点目を入れた。  また野尻は第3打席でもレフト前ヒット。野尻が素晴らしいのは、長打を狙う場面ではフルスイングに徹し、先頭打者として流し打ち。引っ張りたい欲を隠して状況に応じて流し打ちができる技術はこれまでにはなかった姿。そういう思考の切り替えが安定したパフォーマンスを生んでいる。  野尻は140キロ前後の直球、120キロ前後の縦横のスライダーを投げ分け、6回無失点の好投。
更新日時:2018.08.10

コラムから抜粋

 今年の千葉を代表するスラッガーの1人である野尻 幸輝。今年の千葉県では最もキャラが立った選手の1人といっていいだろう。178センチ85キロと恵まれた体格は存在感があり、打者としてはひとたび打球が上がると、バットを放り投げ、打球の行方を見送り、そして本塁打になった瞬間、指を突き上げゆっくりとベース1週する姿は実に堂々としている。  野尻は中学時代から評判の逸材。岐阜県山県市(やまがたし)高富中出身で、岐阜・関ボーイズ時代に、鶴岡一人記念大会に代表選手として出場。鳴り物入りで木更津総合に入学すると1年春からベンチ入り。1年生とは思えない豪快な打撃を見せていたが、それが持続せず、なかなか自分の打撃を表現できない時期が続いた。だが、この春の野尻は何か吹っ切れたのか、勝負所での打撃を重視するようになった。  県大会準決勝の千葉黎明戦では決勝本塁打を放ったが、本塁打はこの1本のみだが、チャンスで必ずと言っていいほど結果を残し、県大会では計8打点を記録。県大会優勝に貢献した。春季関東大会では、3試合連続で打点を記録し、11打数4安打4打点と木更津総合の4番打者として結果を残した。  だが野尻が望むのは試合を決める場面の一発だろう。野尻の打撃といえば、重厚な下半身を生かしたフルスイング。芯でとらえれば、ドラフト候補級の鋭い打球を見せるが、なかなか打球が上がらない。甘い球を逃さず、スタンドインにできる技術が備わればもっと怖い打者になるはず。
更新日時:2018.08.10

短評1

観戦レポートより抜粋(2018年5月4日)  幕張総合戦で先発したのが、強打強肩のスラッガー・野尻 幸輝(3年)だった。野尻は自慢の強肩を生かし、今年の春から投手も兼任。前回の成田戦でもリリーフを務めた。  野尻は右スリークォーターから常時135キロ~140キロを計測するなど速球の能力は本物。沈み込みが小さく、そのまま打者に正対して向かっていく投げ方は、俗にいう「野手投げ」だが、アベレージのスピードはベンチ入りしている木更津総合投手陣の中で最も速い。初回を三者凡退に抑え、裏の攻撃につなげる。木更津総合は1番東 智弥(3年)の二塁打でチャンスを作ると、2番神子 瑞己(3年)の犠打と相手野手の失策で1点を先制。その後、一死一、三塁から5番野尻が左前適時打を放ち、2点目を入れる。
更新日時:2018.08.10

短評2

観戦レポートより抜粋(2018年5月7日)  ここまで投手として力投を見せていた野尻 幸輝が、林 直樹が投じた内角直球をフルスイング。打った瞬間、本塁打と確信したのか、人差し指を突き上げ、ゆっくりと歩き出す。打球は弾丸ライナーでライトスタンド上段へ突き刺さり、勝ち越し本塁打となる。満面の笑みでダイヤモンドを回る野尻。  野尻にとって待望の一発だった。これまで角度のあるフライを打つたびに悔しさを表していた野尻。この春、初めての本塁打にほっとしたことだろう。
更新日時:2018.08.10

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