中田 悠介選手 (千葉英和)

寸評

背番号20ながら、4番を打つ強打者タイプ。今後、千葉県を代表する強打者になることを期待して取り上げていきたい。 （打撃） 　スタンスはスクエアスタンス。グリップを高い位置において背筋を伸ばして構える姿は全盛期の江藤智を彷彿とさせる構え方だ。投手の足が着地したところから始動を仕掛けていき、すり足気味に足を上げていき、真っ直ぐ踏み込んでいく。 　トップの動きを見ていくと捕手側方向へ引いていき、振り出していく。スイング軌道を外回りで、下から出てボールの下で捉えるタイプの選手。千葉英和は彼に限らず打球を遠くへ運ぶことをスタイルとする選手が多い。 　踏み込んだ左足は開きを押さえられており、軸足も綺麗に回転することができているが、彼の場合、ボール球に手を出すのが課題。もともと下から出るタイプなので、高めのボール球にはフライになってしまうのだ。高めの球をしっかりと見送れる意識を持っていきたい。 （守備） 　守備は一塁、外野、守備と守れるポジションは多い。捕手としてみるとそれほどキャッチングが巧いタイプではないが、的が大きく投げやすさは感じる捕手。一塁の守備を見ると、ワンバウンドの捌きは良い。外野手の動きは悪くない。様々なポジションを守れる器用さを持った選手なので、どの守備をメインにするかは分からないが、複数ポジションを守れるスラッガーは付加価値あるだろう。

将来の可能性

　打撃は低めの変化球の対応力がある選手で、意外にうまい選手。冬を乗り越えて、甘い球を見逃さない長打力がほしいところ。様々なポジションを守れる選手だが、彼についてはあくまで長打力を磨くことを焦点において千葉県を代表する強打者へ成り上がることを期待したい。