本田 仁海選手 (星槎国際湘南)
短評
観戦レポートより抜粋(2017年4月30日) プロ注目の本田 仁海は10失点を喫し、悔しいピッチングに終わった。なぜ本田が打ち込まれたのか。理由は2つある。まず平均球速が慶應義塾戦と比べて5キロ前後も遅かったこと。 慶應義塾戦では、常時130キロ後半~140キロ前半と、当たり前のように140キロ台を計測することができていた。しかし今日の横浜戦は135キロ前後がほとんど。たまに140キロ超えが計測されたが、本田の持ち味である角度を兼ね備えたストレートは影を潜め、シュート回転するストレートが多く見られた。そうなると横浜打線は見逃さない。また外への配球が多く、インコースの揺さぶりも少なかったのも課題だろう。 ただ仮に本田が常時140キロ台を出していたとしても、少ない失点で済んでいたのか?というとまだ不安がある。それは本田の変化球は横系統の変化球しかないことだ。 本田の球種を振り返ると、110キロ~120キロのスライダー、100キロ台のカーブ、100キロ台のチェンジアップの3球種がある。スライダーの切れは悪くないが、本田の場合、ストレートの走り具合とスライダーの切れ具合が比例しており、今日はスライダーの曲がりも鈍く、さらに真ん中付近に入ることも多かったので、軽々とミートすることができていた。 チェンジアップはそこまで大きく変化するものでもなく、ブレーキングするものでもない。打者からすれば大きな威力と感じない。 夏へ向けての課題は、変化球の精度の向上だろう。落ちる変化球を身に付けたり、スライダーの速度を上げたりとするなど、変化球のレベルも超高校級のレベルにしていきたいところ。その上で、自慢のストレートがさらに速くなれば、神奈川県内でもそう簡単に打たれない投手となるはずだ。
更新日時:2017.06.03
短評
観戦レポートより抜粋(2017年4月25日) エース・本田 仁海は1失点完投。力の強弱がうまい投手で、マックスのストレートを投げるときに力まずに投げられる感覚の良さがある。本気で投げて、意図通りに投げることは非常に難しい技術。本田はそれができるので、走者を背負っても抑えることができる。この日のマックスは9回表、最後の打者から三振を奪った145キロだった。星槎国際湘南のチーム力は本物であることと同時に本田は神奈川ナンバーワンピッチャーであることも証明した試合であった。
更新日時:2017.06.02
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