田原 啓吾選手 (横浜)

田原 啓吾

球歴:横浜

都道府県:神奈川

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:181.0 cm

体重:84.0 kg

学年:卒業

寸評

 背番号9をつけておりますが、新チーム結成以後は主力投手として活躍してきた左腕です。180センチを超える恵まれた体格の持ち主ですが、テイクバックを小さく取り、ボールを散らせて相手を打ち取ります。 (第一印象)  驚くような球威・球速はないのですが、ポンポンとストライクを先行させ、自分の有利な状況を作り出します。精神的に相手を追い込んだ状態から、ボールにゾーンに切れ込むカーブを、上手く振らせることを身上としています。今は、成瀬(ロッテ)のような投手を目指しているのではないのでしょうか。 (投球内容)  球速は、125~130キロ台前半ぐらいと、見ていてもそれほど驚くような球は投げてきません。これに左腕らしい大きなカーブとのコンビネーションに、たまにスクリューのような右打者外角に逃げて行く球も織り交ぜてきます。普段はライトを守っているだけに、牽制・フィールディングの動きにも鋭さを感じます。 <長所>  少し肩が奥に入り気味な印象は受けますが、「開き」自体は遅く打者からはボールの出所が見難いのではないのでしょうか。「着地」までの粘りがあるタイプでないのですが、柔らかい肩の可動域と「球持ち」の良さを生かして、ボールが中々見えてきません。  腕は鋭く強く振ることができており、速球と変化球の見分けは困難。ボールにも体重を乗せることができ、「体重移動」は悪くありません。そのため打者の手元までは、球速以上に球威のあるボールが投げられています。 <課題>  この選手は「着地」までの粘りの無さを、「球持ち」の良さで補って打ちにくさを作ったり、足の甲の押し付けが浅くても、ボールを押し込むことで低めにコントロールするなど、フォームの欠点を他の部分で補うことが出来ています。そのため全体でトータルでみると、欠点になっていないというのが興味深いフォームです。
更新日時:2012.07.15

将来の可能性

 現状驚くような球威・球速・キレはないのですが、試合を壊さない・まとめることができる投手です。ただここから更に上のレベルで活躍するためには、もう少しボールにキレを出したり、球速をあげたりなどのストレートの向上が求められるでしょう。ピッチングは知っている投手だけに、その辺が変わって来るようだと楽しみです。大学などで、更に伸びるのかどうか、少し長い目で見守ってみたい一人ですね。
更新日時:2012.07.15

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です