松山 大志選手 (習志野)

松山 大志

球歴:習志野

都道府県:千葉

ポジション:一塁手, 投手

投打:右 / 右

身長:182.0 cm

体重:88.0 kg

学年:卒業

寸評

 中学時代は佐倉シニアに所属し、投手として鳴らしていた松山 大志習志野では1年春からベンチ入りし、将来の主力候補になるべく徹底とした英才教育が行われている。  高校1年生らしからぬ堂々たる体格・パワーはずばぬけたものはあり、態度も実に堂々としており筋の良い選手である。今は野手としてクローズアップされている選手だが、投手として見たい願望がある。 (打撃)  春の県大会から5,6番打者に座っていたが、関東大会の決勝戦では4番に座った。4番に起用した理由は打席内でも堂々としており、配球を絞っていきながら打っているということ。公式戦という場でも緊張せずに自分の思考・判断で動くことができる彼の度胸の良さを買って試してみたそうだ。早速、決勝戦ではタイムリーヒットを放つ活躍を見せてくれた。  スタンスはスクエアスタンス。グリップを耳の近くにおいて左手も体の近くに引いて歩幅を狭めて突っ立って構えている。投手の足が着地した時点で始動を仕掛けるスタイル。足はあまり引き上げずにまっすぐ踏み込んでいく。踏み込んだ足をどっしりと踏み込んでいくことができているし、踏ん張りもキープできている。  トップの動きを見ていくと一度ヒッチして取っていく。ややグリップが頭の後ろへ移動しており、インコースを捉えるのは難しそうだ。スイングはインパクトまでロスすることなく振り抜くことが出来ており、前さばきで打つ選手である。  狙い球はしっかりと絞っていく選手であるし、下手なボールは打っていかない。スイング、打球の力強さは高校1年生離れしているが、しっかりと自分の間で打てることに驚かされる。 技術的に優れているが、スラッガーという匂いはまだしてこない。芯で捉えたらスタンドインさせるパワーを秘めているが、早くからスラッガーとしての素質を発揮してきた選手と比べるとスケール感は劣る。今は勝負強さを兼ね備えた中距離打者として見ている。 (守備・走塁) 本職は投手のようだが、今は一塁。春の県大会では動きが鈍くなんとか捕球できていた状態。懸命にボールを追っている姿を見れば上達するのは速い選手に見えた。夏ではボールの追い方、守備範囲、グラブ捌きは良くなっているのを確認した。 欠点は足が速くないこと。塁間タイムは4.7秒前後。左打者に換算しても4.4秒前後だから遅い。投手にとって足の速さは速いストレートを投げるには大事な素質の一つなので見逃せない点。彼が一段階上のステップに突き進むには足を速くすることであると思っている。
更新日時:2011.09.22

将来の可能性

 打者としては高校1年生で別格。ただ歴代のスラッガーの体型と比べると異色の存在だ。打球の飛距離を見ると長距離打者としての素質はまだ感じない。今後の成長によって本塁打を量産するタイプに成長を遂げていくかもしれないが、彼は中学まで130キロ台のストレートを投げていた本格派投手だった。将来性は文句なしで投手という評価を聞くと投手・松山を見たい願望がある。  力よりも技で抑える投手が多い習志野にとって彼のような4番エースが担える人材は希少価値があり、スケール感溢れる選手に育て上げてほしいと思っている。  千葉県の高校1年生でプロに近い選手の一人。これからの2年間でどんな選手に成長を遂げていくか、追いかけていきたいと思う。
更新日時:2011.09.22

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